国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学と社会   はるる

 現代の科学の進歩は大変素晴らしい。何年か前まではあんな巨大だったパソコンはすっかり場所をとらないスマートなものになったし、遺伝子情報の解明も大分進んだようだ。しかしながら、それはなんとなく進歩したような気がするだけで、実際どこがどのように改良され解明されたか私たちはよく知らない。今まで大きいものが小さくなった、不可能とされてきたことが可能になった、けれどもなぜそうなったのかは不透明だ。私は科学と社会、生活の隔たりが問題だと思う。
 その原因の一つとして、科学があまりに専門的分野であることが挙げられる。確かに科学というものは一般人には容易に理解できないものだろうし、限られた人間が進めていく研究なのだから、用語や考え方が専門的になるのは仕方がないことである。だがそれをそのままに放置することで、より強固な専門的分野という壁を築いているのは事実である。
 第二の原因として私たちの理科離れが挙げられる。特に日本人の学生にこの傾向がみられるらしい。それは理科教育をつまらないものにしてしまっている教科書や教師のせいでもある。化学式や薬物反応、てこの原理にふりこの運動、このようなものを前面に押し出されてひたすら暗記と計算をするなんてどこが面白いのだろう。授業中もみんなそろって机に伏している。(うちの学校だけかもしれないが)それが先生が人体の不思議、宇宙の誕生、恐竜の絶滅のようなテーマで話し始めるとみんな目を輝かせて聞いている。私も生物の解糖系などにはあまり興味はないがダークマターには多いに興味がある。
 確かに専門的な分野を研究するのには専門的知識が必要である。しかしそこで出された成果は、これからの私たちには必要不可欠なものになることであろう。だから私たちはそれを知ろうとしなければいけないし、相手も知らせようとするべきなのである。(自作名言)科学と社会がより密接になることが将来必要とされている。

   講評   sugi

 科学と一般の社会生活との隔たりは、分からないものを諦める、一般の人に分かってもらおうという努力をしないという両者に問題がありそうだね。ただ、難しい専門的な話をすぐに理解してもらおうというのは非常に難しいので、それをつなぐ役割(長文ではインタープリター)が必要となるという長文の話につながってくるのだね。
 日本人に理科離れが進んでいるという話は、日本の将来を考えるとさびしい限り。理数系の学力が落ちているとも言われているね。これを裏付けるデータなどが欲しいところです。
 この話は、難解な科学と一般の社会生活との隔たりというだけでなく、科学の進歩によってさまざまな新しい問題が生み出された話としてとらえると、小論文もさらに面白い内容になりそう。科学の進歩とともに、人間の生と死との間のグレーゾーンが拡大したというのは、それを象徴する内容ではないかな。

 9.1週は進級テストです。内容的には問題なさそうなので、字数を少し伸ばせるといいね。(目標は800字ですが。)

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