国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   専門家としてどう学ぶべきか   高原 八千穂

 私は今年ある分野での専門家としての認定を受けて、専門家としての業務を仕事としている。専門家とは何であり、どうあるべきかを、昨今、よく考えるようになった。今日、現場において専門家が求められていることとして、様々な問題解決のために、専門家としてより多様な知識が要求されているといえる。自分の中でどのように学問を取り入れ、専門家としての知識をもち、仕事に活用していくべきかを資料AとBで記述されている方法をもとに今後の私自身につけるべき知識とその使い方を考察した。
 第一にAの資料に見られるように、専門家は素人の持っている客観性を失いがちであること。また、専門家は特定の利益を弁護するために専門知識を駆使するのではないかという批判もあるという指摘に関して、内心ドキリとさせられた。普段の仕事の中で感じるのは、どんなにデータを積み重ねられ、難しい理論を並べられても、それが素人の感覚と合っていない場合がある。その時に、自分は専門家として、どうしたらよいか。実験の結果を正当化することに固執せず、一度、素人の眼から、主張していることが納得できるかどうかの視点を持つことが重要だと私は思う。どうしても素人の眼になれない時は、直接素人にたずねて、偏見のない眼からの意見に耳を傾けるのがいいと思う。
 第二にBの資料では、論理的な整合性のみでは、新しい発見はできないことを指摘している。論理的に正しいことを元に、ものごとを洞察する力、一般的なものに視点を広げて物事を捉える力が近代の偉大な発見につながった。日々の仕事の中で、論理的に物事を説明することは、非常に重要である。理論や手法などの知識を付けるために、学会に出かけたり、論文や書籍から知識を得るよう努めている。しかし、理論やデータを積み上げるだけでは、人々を説得したり、問題の解決をするのが難しいことを、私は経験から学んできた。身近な人々の暮らしの中に、論理をあてはめて考えてみよう。見えなかったものが見えてくるかもしれない。
 今後、私が専門家としてどのように様々な知識を得て、自分の中で活かしていくかについて、私はヒントを得たように思う。幅広い知識として理論や手法を学び、専門家としての基盤とする。そのうえで、問題解決をする力として、これまでの業務で得た知識や経験を活用して、専門家としての幅を広げていきたいと思う。問題は、実験室の中で起きているのではない、一般の人々の生活の現場で起きていることを忘れてはいけないのだ。私が一般の素人の視点を失った時は、専門家としての資格を失う時だと思う。

   講評   nane

 冒頭で自分の問題として考えている姿勢がいいと思います。
 第二段落の実例は、これからぴったりのエピソードを見つけておくと、いろいろな場面で使えると思います。
 第三段落も、何か具体的な実例があると書きやすいと思います。自分の体験がなければ、伝記の実例などで探していくといいでしょう。
 結びの名言も決まっています。
 たぶん、専門家は、より深い知識を持つだけではなく、より多く現場に足を運ぶ人なのでしょう。素人の前にたちはだかる専門家ではなく(笑)、橋渡しとなるような専門家が求められています。アマチュアのときの精神を忘れずにがんばってください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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