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　　　岩手の夏と東京の夏　　　ブラックベーダ

　　　　　　　　
　「そろそろつくな。」（書き出しの工夫）
と思いながら母と兄とで新幹線に乗って祖父母の家がある岩手の水沢に行こうとしてた。そして水沢駅につき、車に乗りやっと祖父母の家に着いた。その時すでに午後十時頃だった。空を見渡すと星が東京と比べられないほど星があり、きれいだった。
　翌日いい天気だった。東京都比べていいところがたくさんあった。周りを見渡すと田んぼや木などの緑がたくさんあった。東京では周りはビルやマンションなどがある。私はどっちかというと緑がたくさんあった方がいい。
　私が岩手で一番いいところは三つある一つは、夜に少しくらいうるさくても周りに家がないのでめいわくにならない。もう一つは一軒家が東京とくらべて安いところだ。最後は鍵を開けっぱなしにしても、祖父母の家はどろぼうに入られたおぼえがないらしい。岩手にはどろぼうが少ししかいない事が分かった。
　他に、道路で遊んでもたまにしか車が通らないので道路で遊べる。それに比べて東京は車がかなり通っているので、道路で遊んだりしたらたちまち車にひかれる。そう思うと岩手の方が断然いい。他にも空気は東京より岩手の方がきれいだ。けれど東京の方がお店などが多くて便利だ。それに比べて私の祖父母の家は、車で十分から十五分くらいかかる。それから今度お店に行くために通る橋を点検するため半年くらいと通れなくなり回り道ををしなければいけなくなり四十分くらいかかり今まで以上に不便だ。
　私は岩手で好きなんだけれど、嫌いというところがある。それは東京ではハエやクモなどの虫はあまりいない。けれど岩手は虫が数え切れないほどいる。私は特にクモが嫌いだ。クモは私にとってまるで化け物と同じだ。
　私は岩手にはいいところがいっぱいある。だが不便な所もある。いつか東京と岩手のいいところだけしかない、県が出来て欲しい。

　　　講評　　　nara

　いい作文になったね。先生も出身が九州のいなかで、東京生活も長いから、ブラックベーダ君が考えたことは、よくわかる。いなかにはいなかのいいところもあれば、悪いところもある。東京もそうだね。それは、どちらか一方しか知らなければわからないことだ。
　「○○は三つある。一つは……。」という説明の仕方はいいね。ただ、ブラックベーダ君は「一番いいところが三つ」としているけれど、これは正確にいえばおかしい。一番はふつうは一つだよね。（同点一位というのはたまにあるけれど。）それぞれの内容は、「ああ、そうだろうなぁ。」と思ういい話だ。細かいところだけれど、東京のいいところの話になったところで、改行して段落をかえると、もっと読みやすくなると思うよ。
　この夏、私も九州に帰省したけれど、東京にもどったらびっくりするくらい、カにさされたあとがあったよ。ブラックベーダ君のように、これは嫌なところだけれど、考えてみると、緑が多いから虫もそれだけ多いのだよね。虫が一匹もいない土地というものを想像すると、初めのうちはきれいでいいと思うかもしれないけれど、「虫も住めない土地」ととらえるとどうだろう。このあたりも考えてみるといい、
　最後のまとめはスケールが大きくていいな。こんなところができるといいな。そういうところ、そういう日本を作れなかった大人は反省しなければならないし、これから大人になるブラックベーダ君たちが、「私たちが作る！」と思えるとすてきだな、と思うよ。どうしたら、そういうところができるだろうね。