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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   アメリカと日本の勉強法   えうや

国際人とは一体どんな人間のことなのか、わかっているようでわかりにくい。それは多分、「論理的に思考し、それを論理的に表現する能力を持つこと」ではないかと思う。たとえばアメリカの小学生の宿題として「ピューリタン(キリスト教の宗派のひとつ)がアメリカに移住した頃の服装について調べなさい」というようなもの出るという。生徒は、それを調べるのに何をどんな順序で実行すればよいのかをまず考える。そして、どこの図書館へ行けばよいのか、どんな本を読めばよいのか、どのようにしてその本を借り出すのか、誰に聞けば有益な情報が得られるのか、などを考えることになる。一方の日本では、受験勉強のために、知識やテクニックの習得ばかりに追いまくられている。日本では、論理的思考の訓練はほとんど置き去りにされたといえよう。
母に聞いてみたところ、母の勤めている名古屋インターナショナルスクール(NIS)では、いつ図書館へ行っても生徒達が何かを調べているそうだ。実際、小学校一年生でも授業で図書室を頻繁に使わせているそうだ。それに比べて僕たちは、授業では教科書の詩を暗記したり、教科書に載っている話などをノートに書き写すなどのことばかりで、図書室を使うのは理科の授業か、休み時間以外はあまり使った事がない。しかし僕の考えでは、暗記も大切だと思う。
数年前、僕の家にホームステイに来ていたアメリカ人の高校生が、アメリカの高校のテストは、本を何十冊も読んでからテストをやるという。なぜかというと本を読んで新しい知識を増やし、自分の表現で答えられるようにするためらしい。しかし日本では、新しい知識より今までに習ってきたことをひたすら暗記してテストに備える。まさに、雲泥の差だ。
確かに、日本の勉強方法が良いということはない。しかし、暗記も大切だと思うし本を読めば良いということでもないような気がする。結局は二つを合わせて自分なりに良い勉強方法を考えて勉強をやればよいと思う。一番大事なことは、どんな方法であっても勉強をがんばることだと思う。

   講評   tama

 今週の課題はどうでしたか? 大切なのは、知識を覚えるだけではなく、自分で考え、行動できるようになることだということが書いてありましたね。
 日本の教育は、「覚えること」を中心としているので、自分で考え、議論することは苦手とされています。国会中継などを見ていても、日本の政治家は、あらかじめ用意された原稿を読んでいることが多いですが、他国の大統領などは、きちんと前を向いて、自分の言葉で話していますね。この違いは何なのでしょう?



<構成>難しい文章でしたが、要約をがんばりましたね(^^)。感想文の題名と同じように、アメリカと日本の勉強法を比較している部分が書けました。確かに日本では、「調べなさい」というような宿題が出ることは少ないよね。(自由研究などとされることがほとんどだと思います。)
 課題文の最後の方にある「思考と言葉とはほとんど区別の出来ないほどに一体化している。」、「論理的言葉を大事にするということは、論理的思考を大事にすることに等しい。」というあたりのことも書いてみると、あとの意見が書きやすくなるね。(少し長くなるので、初めの文の「一体…わかりにくい。」という部分をけずってもいいかもしれないね。)

<題材> お母さんに聞いた話、ホームステイに来ていたアメリカの高校生に聞いた話を書いてくれました。インターナショナルスクールの小学生も、やはり自分で調べるという勉強方法なんだね。日本の小学生と図書室の使い方も違っているということですが、暗記をしたり、ノートに書き写す授業では、あまり図書室は関係ないですものね。
(聞いた話は「重要項目」なのですが、「評価なし」となっているので、◎がつきませんでした…ごめんね。)

<主題> 暗記したり、本を読むだけではいけないということが分かったのですね。「自分なりに良い勉強方法を考えて」と書いてくれましたが、つまり自分の頭で考えることが必要なのですね。(「分かった」というキーワードが入ると、◎になるよ。)
 
<表現> 今回はたとえが入らなかったけれど、少し難しかったかな? 日本の子供は「知識はあるが、知恵がない」と言われます。これは「知っているけれど、実際に使えない、使い方を知らない」という意味です。「論語読みの論語知らず」などのことわざが使えそうですね。
 
 健くんのいうとおり、暗記も実は大切なんです。今週の言葉の森新聞を読みましたか? メグ先生が「丸暗記」の大切さも教えてくれていますよ。先生はとても興味深く読みました。健くんも読んでみてね。 

注意:段落の始まりは、字下げ(一つあける)のを忘れないでね(^_^)。

 8.4週は清書になるので、書くことを決めておいてね。また声が聞けるのを楽しみにしています。
                   

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