創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   共存のために   FULLMOON

 多様な木々、草花、虫たち、動物たち、風、匂い、光などすべてが深く関わり合って一つの大きな生命体として生きている森。森のすべての生命がそれぞれの役割を担いながら、ともに一つの生命のシンフォニーを奏でている。そこには安全に隔離された観客席はない。もし森が奏でるシンフォニーを聴きたいなら、どうしてもその森の一員として、隅っこにでも加えてもらわなければならない。
 つまり私たちは、森に入れば森の一員になる、つまり自然の一部であることを自覚しなければならない。例えば私たちは蜘蛛がいれば必要以上に除けたり殺したりしている。自然界の共存に、「人間」と「その他の動植物」を切り離して考えてはいけないのだ。
 そのためにはまず、「ヒトが動物を利用する」のではなく「ヒトと動物の助け合い」の考え方が第一の方法になるのではないだろうか。今まで「盲導犬・介助犬」や「伝書鳩」など、私たちは今まで動物を何かに利用する立場に立とうとしていた。しかし同じ動物であることに変わりは無く、一方的な関係であってはならないのである。そのためにも野生の動物は認め、また人間たちも動物のすみやすい環境を、当然のことと思って作ってゆくべきだと思う。
 第二に、地球もひとつの命であると考えることが大切になる。化石燃料などは、ただ好き勝手に利用すればやがて尽きることは宿命である。地球もひとつの命と考え大切に使えば、きっとまた新しい価値観が芽生えてくるのではないか。おまけに、特に最近は「発明は必要の母である」という言葉にあるように、今の文明社会は必要でもないものを作っては人々がそれを鵜呑みにしている。必要最低限のものだけを作る事は環境を守るためだけでもなく、そのような社会風潮を変えることも出来るのではないか。
 確かに人間は人間として独立した存在であるという考え方もそれでよい。ただ、『存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。』という名言のように、地球自体がひとつの生き物であると共に生態系を保っている。人間もその生態系の一部であることを自覚し、自然と共存する生き方をする必要があるのではないか。

   講評   kamono

自然界の共存には、人間とその他の動植物とを切り離して考えてはいけない、という生き方の主題にしたがって、きれいにまとまった文章になりました。動物を何かに利用しようという一方的な関係ではなく、人間にも動物にもすみやすい環境を作ってゆくべきだ、そう考えれば、当然、地球も一つの命という考えに到達しますね。そこから、新しい価値観が芽生えてくるだろうし、必要なもの以上に、ものを作る必要はないのではないのか、との意見に共感を覚えます。便利さを飽きることなく追求する文明社会の、そのような社会風潮に変えることは出来ないか、人間も地球の生態系の一部ではないか、と雄大な考え方を展開できました。必要な項目もちゃんと入りました。


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