国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   心のキャッチボール   カノン

 この限られた世界の中に不特定多数の人間が住んでいる以上、人間関係でいざこざが起きてくるのは仕方がないことだ。そうした問題を解決するにはまず両者が話し合い、納得のいく形にならなければ、第三者が立ち入ったり、法的な手段を用いたりと様々な方法が考えられる。しかし第三者が出てくると、特に自分の感情をあまり表に出さない日本人の場合、物事が複雑になってしまう恐れがある。私たちは事が大きくなる前に、相互理解を深め、自分たちの力だけで解決への道を見つけるべきである。そのために考えられる方法は二つある。
 第一の方法としては、お互いが冷静になり物事を客観視する努力を怠らないことである。頭に血が上ってカッとなるような出来事や燃えるような憎悪に満ちている場合ではなかなか、尋常な判断ができないかもしれないが、常にお互いが『自分が一歩ひいてあげよう』という思いを持っていれば、大事に発展しないですむと思う。例えば、幼い兄弟はよく喧嘩をするということである。幼い子どもは突発的に自分の感情をさらけ出してしまうので、それがぶつかりあって喧嘩という形になってしまう。しかし子どもはやはりストレートだから、簡単に仲直りもできる。大人にはプライドとか世間体だとかそういったつまらないものが沢山あって、解決への道を塞いでしまっている気がする。
 第二の方法としては、普段から人とコミュニケーションをとってお互いをよく理解しておくことである。近年、毎日のように報道されている殺人事件の多くは、感情が積もりに積もったものなのではないかと思う。前に自分が一歩ひくことは大事と記したが、言うべき時は言わなければならないのだと思う。気持ちは言葉にしなければ伝わらない。『私たち以心伝心よね』なんて笑っていてはいけないのだ。
 確かに裁判できちんと白黒をつけることは重要なことで、それによって報われた人は大勢いるだろう。しかし、『人間関係の揉め事とは単なるトラブルではなく、人間が人間であることの証明なのだ』と感じるように、生きている中で当然起こりうることなのである。それを他者の力を借りずに自力で解決するのは必要なことである。最も大切なことは、時には自分が一歩下がり、時には子どものように直球を投げてみる。そんな心のキャッチボールをしてみることではないだろうか。

   講評   jun


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