創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人生論   惣流・アスカ・ラングレー

人が美しい絵に接した時、模造品でも所有したいと思い、あるいは美しい音楽に接すれば、そのCDがほしくなったり、演奏してみたくなったりするように、「美しいもの」を自分のモノにしたいということは、もっとも人間らしい欲望ともいえるのではないでしょうか。そして、子供の欲望は、大人たちのそれとは違って、対象に稀少価値があるからというのでもないのです。
そのように、この世界のありとあらゆるものには魅力があります。そういったものは、形ある物だけではありません。目に見えない人と人との繋がりや、自分が何かに対して頑張ったり、努力したというその事実そのものなどもなかなか魅力的なものだと私は思うのです。夢や目標もそのうちの一つでしょう。夢という言葉は様々に解釈されますが、大抵は「将来の夢」などと使われ、「将来の目標」と語意が重なります。しかし、私は「夢」を「目標」とは思いません。「夢」という言葉はそもそも、寝ている時に見るあの「夢」からきているのです。つまり、世間一般に言われる「将来の夢」などの「夢」は寝る時に見る「夢」のように、睡眠中の束の間の幻想でしか願いが叶わない「野望」なのだと思います。そして、どんなに現実的に考えて自分では手が届かない「野望」であったとしても、自分自身でその願いを「手が届かない存在」として扱うのはよくありません。私は、「絶対そうなりたい!」という熱い思いこそがその夢へ着実に近づいていく原動力なのだと思うのです。何事も、情熱です。
 ただし、忘れてはいけません。決意をした段階では、まだ「野望入門」の門の入り口にしかすぎません。「ああなりたい、こうなりたい」と思う事は誰でも簡単です。よって、その思いを行動に移し、努力する事こそが第二段階なのです。そして、その段階では、ただただ「こうなるぞ!」と決心した時とは比べ物にならない程の苦難、逆境が待ち受けています。本当です。この試練はどんな人生を歩もうとしても、どんな夢を実現化させようとするにも共通して体験しなければならない、試練です。そこで、大抵の人は悩むでしょう。このまま続けるか、諦めて別の道を行くか・・・。私は諦める事は、決心する事と等価値だと思います。つまり、どちらも同じ位簡単という事です。でもここで思い出してみてください。あなたはどんな思いでこの道を選んだのかを。「野望入門」の入り口であなたが考えていたこと、夢、理想、いえいえ「野望」を。ここで、「決心の固さ、情熱、熱意」が再びあなたの道を決めるのです。思い返してみれば、あの決意は大したことなかった、と思う人は諦めていくでしょう。逆に、昔の「野望」に対する情熱を思い出し、もっと頑張ってみようという気が起こる人こそが、本物だと思います。そう、ここで証明されました。何事も「熱意」なのだと。このような逆境は「野望」の実現への道を歩んでいれば度々出くわすでしょう。その時に、門の入り口で決心が固かった人と、半端な気持ちでやってきた人が分けられていくのです。
 私にも野望はあります。どうしても、そうでありたい自分があります。わたしは、「夢」に対して以上のように思っているので、私にとって「情熱」は宝物です。本文の通り、この世の中には何千と美しいものがありますが、それは人によって千差万別なのです。それらが、個々の個性の原点なのだと思うのです。

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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