国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   両立   晋也

 文化ということを、ここでは日常の生活にあらわれている面から考えていって、ヨーロッパと日本のそれを比べてみると、最初に思いうかぶのは、次のことである。私が一年余ドイツに滞在して受けた印象からいうと、先方の長所も短所も、一般の人々における市民意識の堅固さに関係するのであった。つよい市民意識は、非常にしばしば、せまくるしい、自己満足的な、そして利己的なにおいを発散させる。統制的な押売的な手段は、いかなるものでも、事柄を根本的にこわす。すべては、日本人自身の内部からの力が湧いて、なされねばならぬのである。
 確かに、個人の自立は大切である。私も体験したことあるが、川の字になって、眠る。と、よく伝えられている。これよりも欧米の自分の部屋で眠る、というほうが、私的にはいいと思う。何故か。私たち位の年齢は、多分学校内で、一人で行動、というのはあまりないと思う。移動教室の時でも、どこに行くにも友達と一緒だろう。意見を述べるときも、あわせたりするだろう。しかし、社会にでてからは、個人での行動が主になっていくのではないか。自分で考え、企画書を提出し、そこから新しい時代をつくっていける。自立心を持つことが、色々なところにつながっていくと思うからである。
 しかし、相互の助け合いというのも大切だ。一人ではできないことはある。クラスからいじめをなくすには、一人が努力するだけでは無理である。皆で協力してはじめてなせるものだと思う。体育祭なども、団結力がモノをいうので。上にも、友達と一緒に行動している…とあるが、こうしていると、いざという時頼りになるのが友達である。人間は助け合って生きていくイキモノなので、団体行動も大切である。私は、毎日のようにラジオをきいているのだが、そのラジオも、リスナーのメールやFAXなど、皆の力で番組がなりたっている。相互の助け合いというのは、なければ困る重要なものだと思う。…くりぃむしちゅー上田晋也さん「知ってる?24時」(ニッポン放送)というラジオ番組ではよく「メール送ってくんな」「お前ら(リスナー)の助けなしでラジオをやりきってみせる」等、助け合いを嫌うような暴言を吐いている時があるが…(笑)
 個人の自立、相互の助け合い、どちらも大切だがこの二つを両立させることができる新しい時代をつくっていけることが大切である。(総合化の主題)『いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ。』という名言があるように、どちらかと決めつけないで、うまく両立させることを考えていくべきである。

   講評   unagi

 <第1段落>的確な要約です。
 <第2段落>「個人の自立」を肯定:学生時代は他人に合わせた行動でよくても、社会に出てからは通用しない、という説明がなされています。学校での体験実例や「川の字」の例など、適切なものが挙げられていますね。
                
 <第3段落>「相互の助け合い」を肯定:「人間は助け合って生きていくイキモノ」という部分が要点ですね。その根拠としてイジメ、体育祭、ラジオの例を挙げています。これだけの根拠が具体的に挙げられるのは、素晴らしいことです。読んでいて思わずうなずきました。上田晋也の暴言(笑)でユーモア表現をきっちり入れています。
 <第4段落>「AかBかではなくC」の形式に則り、総合化の主題を記しています。名言の引用も正しく行われています。
 大変よくできました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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