国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大切な『あいさつ』   えうや

「おはよう!!」 
「おはよう!!」
互いに見知らぬ者どうしが出会う時は言うまでもなく、すでに知り合っている者の間でも、出会いがある程度の離別の後で起こった場合には、動物・人間を問わず一般にあいさつ行動が見られる。人間でも動物でも、短い別れの後の出会いの際のあいさつと、長い離別の後に起こった再会時のあいさつとでは、その入念さ、強さが異なるのである。人間と動物のあいさつ行動で大きく違う点は、動物は先の予測ができないため、離別のあいさつがないことである。
僕は、三年半前まで石川県の金沢市に住んでいた。金沢に住んでいた頃、妹ととても仲の良い子がいた。その子の両親は、二人とも医者で父は脳外科医、母は眼科医だ。僕の母はその子の母と仲が良く、よく薬をもらっている。たまに僕や兄や妹の目が痛くなったり、目のことで学校の先生に病院に行きなさいと言われたら、母は病院に行く前に必ず、その家に電話する。そこから始まる。母は、だいたい最初に「元気〜〜?」とか、「久しぶりだね〜〜〜」とすごく長いあいさつが続く。それからこっちで何が会ったとか、いろいろと話し始める。まるで、ラジオのようにどんどん言葉が出てくる。目のことなんか完全に忘れている。話が終りそうになって僕が目のこと忘れてないかと聞こうとしたら、口パクで「うるさい!!」。今度は自分の目を指差し、少し大きな声で聞いた。そうしたら思い出したように、目のことを話し始めた。
 あいさつとは、遠くにいる知り合いや友達、長い間離れていた親友と心を通わせる大切なことだと言うことが分かった。ことわざで、『親しき仲に礼儀あり』というようにいくら親しくても、長い間離れていても、いつも会っていても、あいさつをしないことによって、相手の気分が悪くなったり仲が悪くなることもある。これからもあいさつは必ずするようにする。
「おはよう!!」
「おはよう!!」

   講評   tama



 健くん、こんにちは。今回の感想文は、実例をさがすのが大変だったみたいだけれど、お母さんの話をよく思い出して書けたね。
(文の初め、段落の変わり目は、「字下げ」を忘れないでね!)


<構成> 要約がきちんとできたね。今回は200字程度にまとまりました。
<題材> しばらく会わないでいると、再会したときのあいさつがどうしても長くなるという実例が書けました。お母さんの場合は電話なので、ある程度時間を気にしていらっしゃったことと思いますが、それでも久しぶりに声を聞くとつい長話…なんて、先生もしょっちゅうです。(笑)

<表現> 「まるでラジオのようにどんどん言葉が出てくる」というたとえを読んで、「うまいなぁ〜」って思わず笑ってしまいました。電話での会話なので、相手の顔(映像)が見えないから、テレビではなく、ラジオになったのかな? それとも、ラジオの方がたくさんしゃべっているように感じるからかな? いずれにせよ、本当におもしろく書けたね。(^o^)



<主題> あいさつは、「心を通わせる大切なこと」だと分かったんだね。本当にその通りです。相手の存在を認める(確かめる)という、重要な意味を持っているんだね。

 あいさつは、人と人とのコミュニケーションには欠かせないもの。することが「当たり前」なのですが、この当たり前のことができない人が増えていることも確かです。健くんは、いつもきちんとあいさつをしているし、周りの人もそうみたいだから、実感がなかったかもしれないね。
 今後、もし「あいさつしても無視された」という嫌な体験をしたとしても、あいさつの大切さが分かっている健くんなら、きっと同じことをすることはないよね!!

                          

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