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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   どこに行っても   ケイちゃん

旅行者たちをとりかこむ小さな「日本」、あるいは、彼らが持ち歩く「日本」、それを、「文化的カプセル」と名づける。
 ある年のお正月にも日本から一万人以上の観光客がハワイにやってきた。そこで、ハワイの観光局は、観光客を歓迎して特別のプログラムを組んだ。すなわち、ホノルルの市民に呼びかけて、日本人たちを家庭に招きましょう、という「家庭訪問」プログラムつくったのである。招くと言ってもせいぜい一時間か二時間、きわめて気楽で簡単なご招待だ。大変結構なアイデアである。ところが、驚くべき事が起こった。この一万人あまりの日本人が、ことごとく尻ごみしたのである。結局のところ「家庭訪問」プログラムに応じてホノルルの家庭を訪ねた日本人はたったの六人であった。
 母は、新婚旅行でオーストラリアに行ったらしい。日本の航空会社の飛行機で行ったらしいので、スチュワーデスが日本人だったらしい。日本人なので、違和感などは、かんじなかったらしい。母は、飛行機から降りたときは、わくわくしたらしい。まわりに「日本」がなくても。違和感や不安を感じなかったらしい。食事は、珍しく美味しいものではあったが、二、三日もすると、日本食が食べたくなったらしい。
 人間にとって、言葉、食事、生活習慣などは、すぐには変えられないものだとおもう。特に食事などは、すぐに和食からオーストラリアや、アメリカ合衆国などの洋食にかえられない(なれる事が出来ない)とおもう。理由は、使い慣れたものなどをすぐに取り替えることが出来ないのと同じように食べなれた食事をすぐには変えられないからだ。言葉は、聞きなれた言葉しか喋る事が出来ない、外国の言葉は、聞きなれていないので、覚えなければならないからだ。

   講評   mako

 お母さんから聞いた話を書いているのはいいことね。聞いた話をそのまま書くだけで終わらせないで、もし自分だったらどうするだろう? と想像してみてください。
 最後の段落で思ったこととその理由を書いているのもよかったです。『人間にとって、言葉、食事、生活習慣などは、すぐには変えられないものだとおもう。』そのとおりだと思います。ただ、これらの違いだけでお互いに近づこうとせず、理解しあう努力をしないのは、ちょっとさびしいね。確かに日本という国は島国なので、いろいろな国の文化と触れ合う機会が極端に少なかったために、こういったコミュニケーションが苦手だと言われてきました。でも今はもうずいぶん違ってきているのではないでしょうか? 未知の世界と知り合い理解し合うには、一体どうすればいいのでしょうね。その方法も一つではないように思います。

★「……らしい。」のほかに「……だろう。」「……かもしれない。」など違う言い方をしてみるといいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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