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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   Japanese Only?   Auror

 このところ日本で園芸がはやっているが、花木や草花の名称が大変な勢いで外来語に置き換えられている。もともと気候風土の関係で、日本の植物の種類の豊富さにかけてはヨーロッパのどの国よりも恵まれていた。そのうえ、古くから古代中国の影響で本草学が発達し、また江戸時代の園芸の興隆、茶道の普及などのおかげで、日本の草花の名は英語などに比べると、それこそ比較にならないぐらい、味のある巧妙なものが多かった。絶えず新しさを求めつづける日本人の積極性を認める人がいるかもしれない。それにしても、意味不明のなぞめいた外来語で、ほとんど芸術的とさえいえる美しく巧みに工夫された従来の和名を置き換えて、いったい誰が得をするというのだろうか。僕は日本的なものを大事にするような生き方をしたい。
 第一の方法に、身近な日本を感じることだ。現代の僕たちの身の回りは、主に和風と洋風が混じったものになっていると思う。混じっているということは、和風、つまり日本的なものがあるというわけだ。(体験)一番見つけやすいと思うのは、食事ではないだろうか。典型的な日本食は、ご飯にお味噌汁、お漬物、お魚、そして何か煮物などの野菜、こんな感じだと僕は考えている。そこには、昔の人の知恵が詰まっているらしい。お漬物は日持ちするように考えられている。そして、食事以外のところでは、例えば、畳や障子、簡単に言えばたいていの家にあると思われる「和室」。その中でいくつかの日本的なものが見られると思う。結局、事実自分たちの周辺には、日本的なものはたくさんあり、自分がその気になれば日本を感じることはできるだろう。
 また第二の方法に、日本の文化を知ることができるような教育をしてゆくべきだ。一例であるが、学校から行く遠足などで、戦国時代からあるお城に行ってみるとか、金閣や銀閣の見学をしたり、歴史博物館などで過去の日本を知ってみたりすべきだ。十九世紀、二十世紀と外国の文化ばかり取り入れて、自国のことを考える機械が少なかったのではないだろうか。日本には、主に外国の文化を取り入れていなかったときが二時代ほどある。一つは、遣唐使の派遣を中止した八百九十四年からと、徳川家光が鎖国していたときだ。この両方のときに、いずれも日本の中の文化は発展したとされている。そういうことを、しっかりと教育すれば、子供たちも少しは「外国ばかりに頼らず、日本の力でがんばっていくことは大切だ」と気がつく。そしてそれを教える側に立つ、大人たちも気づくようになるのではないだろうか。
 確かに、外国のよいものを吸収することも大切だ。しかし、そればかりに頼らず、日本的なものを大事にして、そして日本的なものを発展させていくべきである。「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という名言があるが、今の日本はまさにそれだと思う。どういうことかというと、今まで日本は外国、主に欧米の物ばかり取り入れる国家の進み方をしてきた。しかし、それではこれからも同じことになってしまうのだ。だから、これから日本の文化を発展させられるようにしなければならない。

   講評   hota


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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