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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   なぜ、必要と言えるのか   たこ焼き


 目あきは、なんでも見えると思いがちである。確かに、盲人よりその時の情景をパッと見ることは速いが、盲人は目以外の所で感じ取ることが出来る。その代償が、耳・身体・足・鼻であり、目あきが使わない「心の眼」を通して、暗闇の彼方から立ち現れた物を見ているのである。盲人から見れば、目は不必要かもしれないが、私たちから見れば必需品である。慣れというせいもあるのだが、人間が備えているもので不必要と思われる物。無駄なものは、あって良いのだろうか、悪いのだろうか。
 まず、第一の意見として「快適に生きるためには自分の必要を考えていくことが大切だ」と言える。中学生の例で言うと、テスト期間中は勉強以外のことについては禁止されている人が多い。塾を除いて、スイミングやピアノ等といった習い事に関しては、休む人が多い。これらは、テストだけに力を注ごうとしているのであり、余計なものは、きれいさっぱりにしてしまおう(笑)という考えである。私も、テスト期間中になったら読書を中断して、期間が終わってから一気に読み始める。邪魔なものは、除けてしまうことが良いのかもしれない。
 さて、反対に「一見して無駄な物、無秩序なものもなくてはならないものだ。」と考える人もいるだろう。上の例で考えると、テストも一見無駄な物である。こんなにたくさんの中学生が嫌がっているのに、(笑)必ずテストを受けなければならないのは、なんらかの理由があるからだ。他にもさまざま、無駄と思える物がたくさんあるが、これらはなくてはならない物とも言い換えることが可能である。
 これらから考えて、確かに自分に必要な物も、無駄な物も、どちらも大切だ。しかしもっと大事なことは、総合化すると「存在するものには、よいとか悪いとか言う前にすべてそれなりの理由がある。」という言葉があるように、自己と相容れないものへの理解を深め、大きく調和して生きることが大切である。
 なぜ、木があるのか。それは、二酸化炭素を酸素にする働きや土砂崩れなどを防ぐ働きがあるからである。では、なぜ蚊はいるのか。私たちの血を吸って、あんなに痒くする嫌らしい虫がなぜ必要とされるのか。それは、私たち人間にとって有害とされる小さな虫を蚊が食べてくれるからという。ここから、いろんなことへと考えていくと、きりがつかなくなってしまう。私たち人間も、何か理由があって一人一人課題がかかされているのであろう。

             

   講評   nara

 考えてみると、「無駄なもの」があること自体、おかしいことなのかもしれないね。必要ないものがあるのは、必要だから? そう考えていくと、無駄なものはないという結論に到達するのはきわめて自然だともいえそうだ。
 少しひねった考え方で、6年生の長文に「噴水は役に立たないからいい」という内容のものがあったけれど、無駄なものは無駄だからこそ意味があるという考え方もできるかな。いずれにしても、結論の段落の「存在にはそれなりの理由がある」ここに尽きるのだろうなぁ。いい名言を見つけられたね。
 そうなると、「なぜ必要と言えるのか」という問いかけにはどう答えるか。「それが存在しているからだ。」ということになるかな。かっこいい答えをたこ焼きさんなりに作っておくといい。
 「課題がかかされる」? 「課題」は「題を課す」ということだから、「課題を課される」というのもおかしいね。「テーマが課されている」などだとよさそう。

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