低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「見る」ということ いきあ
日本人は「見る」ということに重点をおいている。その、「見る」ということで仲良くなろうとするのである。それに対して、西洋では、「話す」ということに重点を置いている。しかし、話しをしていて、会話が途切れてシーンとする状態を作り気まずくなるのも良くない。だから僕は、日本の「見る」ということでお互いが仲良くなれるのは良いことだと思う。
その理由は第一に、立場や年齢の違う人まで仲良くなれるからだ。例えば老人と子供がいても話すことがまったくない。しかしそこに花が咲いていたらどうだろう。「花はいつ見てもきれいだねー」「うん。そうだね」と話せるかもしれない。
第二の理由は、見ることでしか伝わらないこともあるからだ。例えば、前に桜の花があってその花はああでこうーでと説明するよりも見たほうが分かりやすいということもある。
確かに、言葉で言うほうが誤解は生じにくいが、
「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」
という名言があるようにやはり「見る」ということのほうが重要だと思う。
講評 huzi
花見・月見は、「見る」ことで相手と親しくなるためのイベントなのですね。花見では桜をじっくりと見ている人より、食事やカラオケに夢中の人のほうが多いような気もしますが(笑)。
構成の骨組みは定着していますね。今回も、すべての項目を満たして書くことができています(【体験実例】が明示されていなかったので、この項目には◎はつきませんでした)。
字数が伸びなかったのが惜しいです。【理由】のあと、それぞれの根拠とした【体験実例】をさらにくわしく書き込んでいきましょう。
(例)
・人と子供がいても話すことがまったくない。しかしそこに花が
↓←その続きに
・僕も同じものを見ることで親しみを感じたことがある。家族の間でもそうだ。テレビや映画を一緒に見るとふだんはあまり話さないようなことも話題に上がって、お互いの気持ちがわかるのだ。
(例)
桜の花は説明より見たほうがわかりやすい
↓←その続きに
たとえば理科の実験をしたときのことだ。はじめは教科書や参考書で……(実験の様子を書く)
このように、できごとの中で理由をさらに説明するやりかたに慣れていきましょう。個性のある感想文を書くためのコツです。
【名言の引用】そのものはこれでよし。
あとに続く文章はもう一ひねり。「……という名言があるように、言葉は実際に相手に意思を伝えてこそ生きている。そして言葉を生かすためには、見ることも重要なのだ。」
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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