創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本文化を見直す   えなも

 このごろ草木や花木の名称が大変な勢いで外来語に置き換えられている。日本では気候風土の関係で、古くから本草学が発展した。その結果、味のある巧妙な名前が多かった。しかし、どうして呼びかえる必要であるのか。絶えず新しさを求め続ける日本人の積極性を認めるがなぞめいた外来語で誰が得をするというのか。日本的なよいものを見つめなおす生き方をしたい。
 第一の方法として、身近な自然を楽しむことだ。「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」という有名な俳句にあるように、日本人は昔から風で季節を感じたりしてきた。その他、今でも花見、月見といった習慣が残っている。ただ花を見るだけ、ただ月を見るだけであるが、しみじみと情緒深いものがある。古典物語にも、風にまつわるものは多く見られる。やはり、私達はもっと風に敏感にならなければならない。些細なことからどんどん自然を感じていきたい。
 第二の方法として、自国の文化を理解することだ。今までは、西洋文化に追いつけ追い越せ、というもとで日本文化は発展してきた。しかし、日本だけに目を向けてみてもすばらしいものはたくさんある。わたしは最近源氏物語の授業を受けている。本当にすばらしい。光源氏が本当に存在したと思う人が、多いのも仕方がない。現実か空想か分からない。そこでは、自然もいい味をかもし出す助けをしているように感じられる。こんなにすばらしいものが日本にもあるのだ。だからもっと目を向けたい。
 確かに、よいものをどんどん吸収していくのは大事だ。しかし、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である」という名言があるように、今日わたしたちがつくるべきものは、日本文化の根っこだ。根っこのない木はたおれてしまう。下の土台を固めるべきだ。そして、日本文化のよさをしっかりみていきたい。

   講評   kira

 直子さん、こんにちは。園芸の話題から文化論にひろがりました。日本の文化は古くから他の文化の影響を色濃く受けてきました。中国の文化、オランダイギリスの文化、そしてアメリカの文化。そしてそのどのタイミングにおいても実に器用に日本風の独自の文化も華をさかせてきたのでした。
 その結果、和洋折衷の面白い現象が暮らしのそこここに見えていますね。たたみにベッドとか。パンに味噌汁とか。(私だけ?)その現象を超えて、なんでも洋風にという安易な流れがあることに気づこうというのが長文の内容だったかと思います。
 文化も科学も円熟してきた今だからこそ、日本の土台となる部分を見つめなおそうということですね。
 方法として「身近な自然を楽しむこと」をあげました。「秋きぬと・・・」の歌は先生も大好きな歌です。俳句ではなくて短歌ですね。些細なことから自然を感じ、そこから心の色まで感じ取っていった日本人はすばらしいと思います。
 源氏物語を学んでいるのですね。日本の物語の源流になったような作品で、まだまだ研究は進んでいますね。これがはるか平安の時代にあったというのですから、私たちはもっと日本に自信を持つべきだと思います。
 まとめもすばらしいね。温故知新という言葉のように、これからは歴史から学ぶことで新しいことを見つける時代なのかもしれませんね。
           

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