低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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地球に生きる うせゆ
ラップランドの夏の森に一歩足を踏み入れると、まず最初に出迎えてくれるのは、おびただしい数の蚊やブヨの大群なのだ。だから森に入る旅人は長袖、長ズボン、そして蚊よけ帽子をかぶるのが鉄則となる。ところが、バリヤーを自分のからだの周囲に築いてしまうことは、森と対話する最も重要な回路を自ら閉じてしまうことになる。森の本当の美しさは、嗅覚・聴覚・触覚など五感のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。五感のすべてを解放し、全身で森と対話した時、初めて森は私を受け入れてくれる。私は、人間が良い悪いを決め付けるのではなく、すべての生物と共存して生きていきたい。
そのための一つの方法は、人間が一人だけで生きているのではなく色々な物がお互いを助け合って生きていることに気付き、広い心を持つことだ。ゴキブリなど、人々が決して好きではない物が地球にはたくさんいる。理科の授業で「食物連鎖」について前に勉強したときに、先生が「みんなはゴキブリやクモを嫌がったり怖がったりするよね?そこで自分が嫌だからといって殺してしまったらどうなると思う?」と聞いていた。確かに、私は今までゴキブリを殺虫剤で殺したことがある。しかし、ゴキブリやクモを殺してしまったことによって今までゴキブリやクモを天敵としていた物が増えてしまうし、ゴキブリやクモを食べていた物は食べ物がなくなって死んでしまうと思った。そうすると、それがどんどん影響していき自然のリズムが乱れてしまう。だからゴキブリなどを簡単に殺さずに、捕まえて逃がしてあげるというぐらいの気持ちが必要だ。
二つ目の方法は、地球をもっと大切にしていくことだ。最近、「地球温暖化」をいう言葉を耳にすることがある。また、日本以外の国でもよく洪水が起こったりしている。このように、地球はだんだん病気の状態になっていってしまっている。この原因は人間にあると思う。もし、このまま人間が自分勝手な行動をとったりしていったら地球は大変なことになってしまう。だから、もっと人間は地球のことを考えていかなければいけないと思う。また、資源は限られているのだからみんなができる限り節約などをして資源を大切にしていかなければいけない。
確かに、快適な暮らしを開発することも大切だ。しかし、「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という名言があるように地球は色々な生き物をバランスよく保って生きている。だから私はその一員として他の生き物と調和して生きていきたい。
講評 jun
久しぶりの作品でしたが、1000字を突破しました。段落ごとのバランスも取れています。
「人間が良い悪いを決め付けるのではなく、すべての生物と共存して生きていきたい。」という意見も具体的でわかりやすいです。一つ目の方法には、身近なところから実例を挙げることができました。害虫か否かというのは、人間の判断に過ぎませんよね。二つ目の方法は、環境問題という社会的な視野から考えたところがいいですよ。
結びは、ぴったりの名言を引用してまとめることができました。バランスを取ることによって、結果的には私たち人間の未来も明るいものになるような気がします。
☆作文テストは合格です。おめでとう!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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