創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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得意なことを楽しもう ゆきんこ
シーンと静まりかえった部屋。今、私はこれを作成するのに夢中になっている。私が一番得意なことは、ミニチュアを作成することだ。手作り雑貨のカタログを見ていたら、一目で気に入った私は、「昭和のなつかし商店街おもいでいっぱいのお店屋さん」というキットを注文したのだ。
毎日毎日待っていて、ようやく届いて包みを開けると、布やモール、木材などの材料が山ほど入っていた。今すぐにでも作成したい気持ちになった。さっそく次の日から作成し始めた。綿を黄色の布で包んで、両端を糸でしぼって二センチぐらいのオムライスを作成したりした。それは、お店の外のショウウインドウにかざるもので、お店の中にはいすやレジ、机の上にはご飯などが置いてある。作成する時はとても細かい作業ばかりだった。例えば、いすを作るとき、何ミリかでも切る長さをまちがえると、ぐらぐらしたりしてしまう。だから、注射をするお医者さんのように真けんに材料切ったりはったりした。
時間のある時に少しずつ作成していって何か月かたって完成したときはとても嬉しかった。洋食屋さんのミニチュアは看板やランプ、ドアにはベルがついているなど本物のお店と本当によく似ている。開店した洋食屋さんを家族に見せると、みんな
「すごいね。」
といってくれてお母さんは、
「何ヶ月もかけて最後まで完成させた有希ちゃんは本当に根気があるね。」
とにこにこしながらほめてくれた。カタログと同じ、自分の手で作成した洋食屋さんは、私の机の上で静かに営業している。
そのミニチュアのとなりにはお母さんが作ってくれたうさぎの編みぐるみがある。お母さんが小さいころは手芸が得意だったそうだ。蛙の子は蛙ということなのかなぁと思ったりもする。
私は、この間新しいミニチュアを注文した。後二週間ぐらいすると、届くことだろう。得意なことをやっている時はいやなことも忘れられるし、とても楽しい気分になる。得意なことがあると、毎日が楽しく過ごせることが分かった。これからも時間のあるときにミニチュアをたくさん作成していくつもりだ。自分のミニチュア博物館ができたりして。
講評 koni
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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