創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然   シュシュ

 現在の日本では、いかにルールを守ったとしても、大勢の子供たちがトンボ採りに興じられるような環境はほとんど残されていなない。将来のある子供たちに、トンボの住める環境がほんとうにすばらしいものだと感じさせることができたなら、その子供たちが大人になった時、日本中に多くの子供たちがトンボ採りに興じられる水辺が再生されるに違いない。私は子供たちが、危険があっても管理されていない自然の中でおもいっきり遊べる方が良いと思う。
 そのための第一の方法は、多少の汚れなどをいやがらない広い心をもつことだ。ペットを飼っていない家庭の飼わない理由には、家が汚れるから、不潔だからなどが多い。たしかに動物が家にいると、毛がおちたりなど色々と家が汚れる。私の家も犬を飼っているので、それは身をもって感じる。しかし、現代の日本人は清潔にこだわりすぎているという面もある。アレルギーが増えた理由に、清潔にしすぎて免疫力が弱まったということも言われているほどだ。またペットを飼うことによって家が汚れるかもしれないが、世話などを通じて癒されたり、もっと大切なことを知ったりもできる。清潔なペットロボットとの触れ合いでは、生きている動物との触れ合いと同じものを得ることはできない。
 第二の方法は、社会全体で自然を破壊して新しい建物を建てるのをなるべく少なくすることだ。私の家と駅の間には昔、小さなたけやぶがあった。しかし、半年前くらいから工事が始まり、竹やぶのほとんどが破壊され、小さなマンションとなってしまった。少し残ったものも、また最近工事が始まり、全てが刈られてしまった。家の近くの駅周辺で、緑が残っていたのはそこの竹やぶだけだったので、今ではほとんどが人工的な色に染まっている。別にその竹やぶに入ったこともないし、特に好きだったわけではないが、なんとなくさびしい感じがした。
 確かに、自然には色々な災害や細菌などの危険がたくさんある。しかし、本当に大切なことは地球本来の自然の姿を守ることだ。人間は、様々な技術を使い、思い通りにいかない自然をこわし、自分たちに都合の良いものにかえていった。しかし、今になって昔にはなかったたくさんの環境問題がでてきている。それらを解決するためにも、トンボの住む水辺など元来の自然をとりもどすことに努力しなければいけない。その第一歩として、「経験は、最良の教師である。」という名言にあるように子供たちが自然の中で遊び、楽しさや残酷さなどから、飾り気のない本物の自然を知ることが必要だと思う。

   講評   miri

<第1段落>要約に次いで意見も入りました。
<第2段落>身近な例でわかりやすく方法を説明できました。ペットロボットって、味気ない感じがするけれど、かわいがっている人はどう感じているんでしょうね。「もっと大切なこと」、これが重要です。
<第3段落>家の中から、外に目を転じたようで、場面の展開がじょうずです。「特に好きだったわけではないが、なんとなくさびしい感じがした」この表現は、非常に多くの共感を得るとおもいます。何気ない表現ですが、「失われつつある自然への郷愁」がこめられているようで、うまいです。
<第4段落>これまでの段落を踏襲しており、さらに1歩踏みこんで主張をしている点がよいですね。よく書けました。
                    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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