創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   日本の文化   いより

このところ日本では園芸が大はやりであるが、花木や草花の名称が大変な勢いで外来語に置き換えられている。四季咲きと言えばだれでも分かるのにセンペルフロレンスとなると、ラテン語の知識のある人なら問題がないが、一般の人、殊に園芸愛好家の高齢の人には、何やら呪文めいて正しく発音することも難しい。このような現象の背後に、絶えず新しさを求め続ける日本人の積極性を認める人がいるかもしれない。僕は日本的なよいものを見つめなおす生き方をしたい。
 そのための方法は第一に、身近な自然を楽しむ気持ちを持つことだ。最近の季節で言えば「月見」がある。月を見るという文化は日本以外の国でもあるかもしれないが、月を見ながら団子を食べるなどといった文化は日本だけだと思う。
 また第二の方法としては、自国の文化を理解することを教育の基礎におくことだ。日本は西欧の文明に追いつくことで自国を発展させてきました。文化も貪欲にとりいれました。そのせいか、新しいものや外国の物の知識はあっても、自分の国の歴史や文化に疎い傾向があるようだ。
 確かに、良いものを吸収して変化していくことも大切だ。しかし『大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。』という名言もあるように、私たちの元となる日本的なもののよさを充分に理解し守っていきながら、新しい発展を考えていきたい。

   講評   sugi

 園芸の例は興味深かったね。外来語にすることで意味が分かりにくく発音しづらくなり、日本語のもっている微妙なニュアンスが失われてしまうということ。古くから日本にあるものは、やはり日本語で表現するのが一番なのだろうね。
 要約のまとめ方は、もう一工夫できそうです。「外来語に置き換えることは日本人の積極性」ということで終わってしまうと、次の「日本的なよいものを見つめなおす」という意見につながりにくいので、もう一度読み返して考えてみてね。
 自分の内面の問題、社会的な問題をそれぞれ方法として挙げたのは、うまいやり方です。第二の方法の、自国の歴史や文化に疎いという問題は、ヒントを参考にしたようですが、とても参考になる話なので、この機会によく考えてみるといいと思いますよ。
 塾の勉強がたいへんそうだけれど、よくがんばっているね。秋は勉強にいい季節です。集中して効率よくすすめていきましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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