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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   トンボ王国   クリリン

トンボ王国は
 トンボ王国は、いうなればトンボと親しむためのカタログだ。ただ、すべての人々がトンボやその環境を見るだけで、トンボたちの魅力すべてを知り尽くすとも思えない。子供たちにはトンボ取りといった直接的なかかわり、をさせるべきだと思う。人が「美しいもの」を自分のものにしたいと思うことはもっとも人間らしい欲望であり、子供のそれは対象に希少価値があるからというのでもないのだ。これを無碍に禁止することは楽しい身近な自然をつまらない退屈なものと感じさせてしまわないかと案じている。今の子供たちは虫取りで、数ばかりを競う傾向が見られる。しかし、文化が退廃しているからではないのだ。とはいえ、現在の日本ではいかにルールを守ったとしても、大勢の子供たちがトンボ取りに興じられるような環境はほとんど残されていない。だから、四万十川流域のトンボ王国を中心に、環境の本当のすばらしさを広めれば、多くの子供たちがトンボ取りに興じられる水辺がまた再生されるかもしれない。(要約)わたしは、自然との直接のかかわりを持って生きていきたい。
 その理由として第一に、自然のすばらしさを体験することは大切だと思うからだ。6月の修学旅行で北海道に行ったとき、わたしは便利で暮らしやすい都会にはないのんびりした雰囲気や雄大な自然の美しさを実感することができた。このとき、近くにデパートがないとかコンビニがないという不便な生活が、今わたしが住んでいるとことのような生活より魅力的に感じられた。そして、今残っているこの風景をずっとずっと残していかないといけないのだなぁと強く実感させられた。だから、自然のすばらしさを知ることは重要なのだ。
 その理由として第二に、自然界で生きていくために重要なことを学ぶことができるからだ。自然では、「弱肉強食」という言葉があるように強いものが弱いものを抑えている。これは自然界がうまくバランスを保って成り立っていくために重要なことで、人間の都合によって壊してはいけないものだ。これは自然と直接的に触れ合ったことのない人には、実感しづらい。もし、小さいときに虫取りをしていれば、カマキリとアリの力関係とかを知っているだろう。そうしたら、このバランスをくづさないために自分がしてもいいこと・してはいけないことの判別がつくだろう。だから自然と直接的にかかわることは重要なのだ。
 確かに、自然と直接かかわって、生き物をそんなつもりはないのに殺してしまったりと失敗することもあるだろう。しかし、それも自然と直接かかわったからこそ得られる1つの結果であって無駄なことではないと思う。そして、このような体験でしか学べないことを学んで、あらゆる知識を増やして生きたいと思った。

   講評   iwa

「理由」をしっかりと述べることができました。説得力のある意見文に仕上がったね!
理由の二つ目に書いてくれていた「これは自然と直接的にふれあったことのない人には実感しづらい。もし、小さいときに虫取りをしていれば・・・」の文章。本当に、その通りです。人間は、大きくなるにしたがって様々な知識を持つようになるよね。だから、頭でわかっていることってどんどん増えていくのね。でも、実際にそれを体験したことがないから、どこかかみ合ってこない。「ノーベル賞をとるくらいの学力をもった人間はたくさんいる。でもみんなあと1パーセントがたりない。その1パーセントとは、子どものころ野原をかけずりまわって手にふれた大切な記憶・経験だ。」と、数年前、ノーベル賞を受賞した名古屋大学の野依教授が言っていました。知識と体験ががちり結びついたとき、きっとはじめて何かが見えてくるのでしょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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