国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間宛   れもん

 自らの主張、気持ちなど、他人に自分の心を伝える手段の中で、一番単純で簡潔なものといえ言葉だ。しかし、言葉はあまりにも率直で直線的に伝達されるものであるため、複雑な現代で生きる人には色々な面で素直には少々伝わりにくい節がある。「言葉は人の心を越えない」という言葉をどこかで聞いたことがある。それは、言葉を聞くということは、相手の意見、感性を表現したものであり、それを直接、自己の感性に響かせようとするのは、それぞれ違う感性をもっている人々にとっては不可能であり、せいぜい参項までにしかならない、ということだろう。他人が感動するものを提供する、そのためには、やはり、聴覚だけではなく、視覚も必要不可欠なのだろう。同一のものを複数の人がみて、似たように感激する、それが本当の意気投合ということなのではないか。私は、日本人の視角を用いて意思疎通する方法は良いと思う。(是非の主題)
 第一の理由は映像や画像によって過去の出来事を甦らせることができるからだ。私もよく経験をすることなのだが、幼い頃のアルバムを見ると、写真の中にいる子供が自分自身だということがとても不思議に感じる。いくら記憶力の良い人でも人生の一日一日を鮮明に記憶している人はいない。普通に過ぎていった一日一日を忘れやすい人の変わりに視角を用いる記録として残しておくことにより、未来でみたときに、成長を実感できたり、懐かしんだり、そこからヒントを得られることもある。(複数の理由Ⅰ)(体験)
 第二の理由は言語ばかりでは飽きてしまうからだ。例えば、主旨の似ている論文と映画があったとき、どちらかを選択するならば、大抵の人が映画を選ぶであろう。あの人は理屈っぽいなどというとき、ほぼあの人が指し示す人物は言葉のみで全てを説明しようとしている人だろう。それに対して映画や小説などは、抽象的に表現されているため、人に素直に理解してもらうことができる。(複数の理由Ⅱ)
 「読書は人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章、言葉を製作人間を正確にする。」という名言もあるように、確かに文章により自分の主張を伝達するという行為は全ての基本、基礎となっているもので、欠かせないとても重要なものだ。そのうえ、添加することによって意味不明なものとなることも否定はできない。しかし、そこに一工夫加えることによってより、大勢の人の理解を得る可能性、つまり、文章という形で満足してはいけないということだ。複数の人の手が加わっても、主旨を抽象的に表現することにより、人間向けの作品になるのではないだろうか。(是非の主題)(名言)(反対意見)


   講評   nara

 言語と視覚とを比較するという組み立てにしたのだね。できれば、長文の主旨である「共に」というところを、れもんさんの意見の中にも組み入れるとなおよかったかな。例えば、第1理由でアルバムの話が出ているけれど、ここには「共に見る(観る)」という意味合いがないね。コミュニケーションの方法の比較なので、相手の存在を意識した具体例がほしいところだ。
 第2理由は、小説をどう扱うかが微妙だなぁ。なぜかというと、確かに抽象的な表現が小説にはあるにせよ、大きく分類すると言語活動だからだ。小説を入れたことで、「言語か視覚か」という対比がわかりにくくなってしまったのが残念。
 まとめの段落は、もう少し言葉を補うといい。例えば、何を「添加」するの? 「添加」と「一工夫」はどう違うの? 説明を加えておこう。ところで、「主旨を抽象的に表現していない」ものは何向けの作品なのかな。
 れもんさんにしては、珍しく入力ミスが多かったね。
 ◆一番単純で簡潔なものといえ言葉だ → ……といえば言葉だ
 ◆せいぜい参項までにしかならない → 参考までにしか
 ◆日本人の視角を用いて → 視覚を用いて(他にもあったね)
それと、引用した名言も後半が引用モレになっているのではないかな。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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