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　　　名前は誇り　　　スマイリー

　太陽のような明るい子。私は両親がつけてくれた名前が大好きだ。「陽子」太陽のような子。せっかくこの名前なのだから、太陽のようにやさしく周りを明るくしてあげれる人になりたい。
　私の名前は「陽子」だ。両親が太陽のように明るく元気な子に育って欲しい、という願いを込めてつけてくれた名前だ。私はこの名前を気に入っている。そして、私は元気すぎるくらい元気になって毎日を楽しく過ごしている。今まではあまり気にしなかったけどやっぱり私がここまで元気で、明るいのはこの名前のおかげかもしれない。前、名前についてショックなことを言われたことがある。スイミングで初めて会った子と名前を言い合っていたら
「古くさい名前だね。」
と言われたのだ。あまりよく覚えていない幼稚園時代のことだが、母から聞いて思い出した。幼稚園だった私はあまり気にしなかったのだが、今になるととてもひどいと思えてくる。両親がいろんな願いをこめてつけてくれた名前を古くさいというなんて！まるで自分を否定された気分だ。それぞれいろんな願いがこめられている名前をからかうのはよくないと思う。もし自分が言われたらどんな気持ちだろう。きっと嫌な気持ちになるだろう。私は絶対にそんなこと言わないようにしよう。そして、誰かが名前のことでからかったりしていたら、見過ごさずに注意するようにしよう。そして、自分の名前に誇りをもつようにしよう。
　弟の名前は「航(わたる)」という。携帯で文を打つ時にわたるといれると漢字が出てこないのがさみしい。この字は、父がもともとヨットの選手でこの字が好きだったから。母もこの字が好きだったからこの字になった。もっと深い意味があるかもしれないから今度聞いてみよう。友達の名前の由来なども聞いてみたい。そういったことで友達ともっと仲良くなれる気がする。人にはいろいろな名前があるが、性格と名前が一致する保証はない。だけど、私はそういうつながりもあると思う。両親の願いが名前にはいっているのだから名前がついたときに願いも体の中にはいってきてるのではないだろうか。私は名前の通り元気で、明るい。この名前に恥じないような人間になりたい。単なる偶然と言えばそれまでだけど、私は両親の願いのおかげでここまで元気で明るく育ってこれたと思う。
　人間にとって名前とは、人生の灯りだ。私はこの名前をつけてくれた両親に感謝していつか、この名前のようになりたい。今は明るく元気。次は、太陽のようにやさしく周りを明るくできる人！きっとなってみせるぞ！
　太陽のような明るい子。太陽のようにはまだまだなれないけれど、私はこの名前に向かって頑張っていきたい。(書き出しの結び)

　　　講評　　　miri

＜第１段落＞陽子さん。ほんとにすてきな名前ですね。光り輝いているみたい。スマイリーさんのキャラクターにぴったりだし。
ご両親の願いが満ち満ちているのですね。「あげれる」は会話ではいまやふつうになってしまいましたが、正しくは「あげられる」ですね。
＜第２段落＞ほんとうですね。その子も小さかったから考えずに言ってしまったのでしょうね。この例のように何気ない一言が相手にとっては大きく響くこともあるんだなあってあらためて思いました。そこからいろいろ学び取っているスマイリーさんの姿勢、さすがです。
＜第３段落＞自分以外の人の話を出して、話題をふくらませることに成功していますね。「願いも体の中にはいってきてるのではないだろうか」ここがとてもすてきです。
＜第４段落＞「人生の灯り」、これもいいですね。「書き出しの結び」にちょうせんしましたね。うまく自然にできています。
　（おまけ）昔から中国では、文字に霊が宿るなんていいますが、願いのこもった名前もそんな感じですよね。名乗る時、書くとき、呼ばれるとき、いつも感謝するといいですね。
　たいへんよい作品ができました。ぜひ、ご両親に読んでいただきましょうね。