創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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けんかの意味 ビーバー
けんかには良いものがあるが、悪いものもある。一対一のけんかで、両方がずっとにらみ合っていて、けんかが終わらないのなら問題だが、仲直りをすればいいと思う。重大な理由があってにらみ合いをしなければならないのなら、それはやってもいいけんかだと思う。
その第一の理由は、しばらくしてけんかの意味のなさに気付いて、けんかをやめてしまうからだ。僕の学校では、地学の先生と英語の先生が静かなけんかをしている。原因は詳しくは聞いていないが、重大な理由なのだろう。察するに、ごく最近始まったらしい。この先生二人ともが受け持っているクラスは結構少なく、たまたま僕のいるA組を先生二人ともが受け持っていた。そのため、A組は情報中継センターらしきものになっている。地学の先生は英語の先生のことを結構知っていて、辛いものに強いとか、マイ一味を密かに持ち歩いているということを聞いた。またそのマイ一味を豆腐にかける時、豆腐が見えなくなるまでかけるとも聞いた。それが本当なのかわからないが、地学の先生は英語の先生のことをモンスターに近いと言っていた。英語の先生は、とにかく地学の先生を憎んでいて、だから嫌いなんだああいうヤツは、というようなことを言っていた。こういうぶつかり合いは、たまにはあってもいいと思う。
第二の理由は、けんかをした方が精神的にも強くなれるからだ。僕は、今までほとんどけんかをしたことがない。そのために友達にひがみ過ぎだとかよく言われる。時にそれがたたって血液型をB型と間違えられることがある。こういう風に、けんかをしないと、精神的にも強くなれない。
第三の理由は、けんかはいわば自己表現のうちであるからだ。あるデータによると、日本人は、大体の人がカラオケでストレス解消をするらしい。カラオケが自己表現のうちであることから、けんかの良さも否定できない。
確かに、過剰にけんかをするのも良くない。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という言葉に表されるように、けんかは時と場合によって良し悪しが決まるものだから、しても構わないと思う。だから、僕も、けんかをするべき時にはけんかをするようにしたいと思う。
講評 unagi
<1>「条件つきのけんか肯定派」意見をコンパクトにまとめています。
<2>理由①ユーモラスです。特に「情報中継センター」は傑作です。いがみ合いを生々しく表現していますね。「・・・けんかをやめてしまうからだ。」の後に「根本原因が解決されれば、些細ないがみ合いは無意味だと気づくはずだ。」などつけ加えると、分かりやすくなります。
<3>理由②「精神的に強くなれる」:せっかくいいところに目をつけたのだから、もう少し掘り下げて書くといいですよ。「けんかにより人とのつながりが以前より強固なものになる」という視点でいくといいと思います。ちなみに私はB型です(爆!)
<4>理由③「けんかも自己表現のうち」:けんか=自己表現=ストレス解消!! 大胆な発想ですね。でも、ウップンをためるのは精神衛生上いいはずがありませんから、この考え方もありえるでしょう。
<5>「過剰にけんかをするのも良くない」で反対意見への理解を示しています。適切な名言引用に続き、自分の意見できれいに文章をしめています。
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