国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   カキを食べよう!    くらりねっと

 色づいたカキは日本の秋を彩る風物詩だ。大正期までカキは日本の果物の王座に君臨していた。が、やがてその座は、新興のミカンとリンゴに奪われ、最近では食の多様化の中で、生産量はナシにも後れをとっている。ところで、周知のようにカキには甘ガキと渋ガキがある。カキはなぜ渋いのか? あたり前のことのように思えるが、その生物学的な意味についてはこれまで追求されたことがほとんどなかったようだ。(要約)
 私は果物が大、大、大好物だ。アボガド以外なら、何でも食べられる。もちろん、カキも大好物だ。今年はまだカキは食べていないが、母と買い物へ行ってカキを見つけたときは、
(早く家で食べたいな〜。)
と思ってしまう。特に綺麗なオレンジ色で、いかにも美味しそうなカキを見つけたら、私の手がまるでマジックハンドみたいにのびて(笑)カキを取り、思わずカゴの中に入れてしまいそうになる。けれど私がお金を払うわけではないので、頑張って手がマジックハンドになりそうなのをがまんする(笑)。しかし、また去年のようにカキが食卓に並ぶだろう。デザートにカキが出てきたら、もう半分位は私が食べてしまう。私には妹が一人いるが、妹はカキなど、果物の半分くらい嫌いなので、姉妹で果物の取り合いなんてほとんどない。あるとしてもサクランボや苺、葡萄などだ。だから私は果物を半分くらいは絶対食べられるというわけである。いつも姉妹喧嘩ばかりしている私達だが、妹の嫌いなデザートが出てきたらとりあえず休戦ということだ(笑)。というように、秋の味覚のカキには、私は目がないのである。早く今年の美味しいカキを食べてみたい。
 果物は何でも熟しているのが美味しい。前に母がミカンを七個買ってきて、家族で食べたことがある。そのミカンは、まだ完全に熟していないミカンばかりだった。とりあえず初日は、熟しているミカンも少しだけあるので、家族で一個ずつミカンを食べた。結構美味しかった。二日目。全体の三〇パーセントくらいだけしかオレンジ色じゃないミカンしかなかった。その日はミカンを食べずに、熟するのを待てば良い話だが、私は果物に目がない為、そんなことをしていたら、どちらにしても手がマジックハンドになって(笑)、結局はミカンを食べることになる。そして、半分も熟していないミカンを食べた。白い筋みたいなのがたくさんあった。私はいつもその筋をとって食べるのだが、面倒だったのでわずか十秒でその作業を終わらせてしまった。そしてそのまま食べたが、何か酸っぱい味で、しかも白い筋があったので、言葉では言い表せない味がした。あまり美味しくなかった。そして最後の一個を食べる三日目。母と私と妹でミカン一個を三等分して食べた。これは結構熟していて、美味しかった。このように、やはり果物は、熟している物が一番美味しい。カキでも、渋ガキだったら、私はすぐにカキが嫌いになるかもしれない。(まだ渋ガキは食べたことがないので味は分からないが。)
 「急いては事を仕損じる」という諺がある。あまり焦ると失敗しやすい、という意味だ。甘ガキや渋ガキ、それにミカンの例でもそうだが、あまり焦って渋ガキを食べても仕方がない。焦らずに、美味しいカキを食べたい。人間にとってカキとは、ビタミンCも豊富な果物なので、果物の王様と言っても良いと思う。もちろん、リンゴやミカンなども果物の王様と言えるが、カキも果物の王様の一人だろう。美味しくてビタミンCもたくさん入っているカキなのに、生産量が少ないなんてもったいない。日本、いや世界に、もっともっとカキを知って、そして世界中の人から愛される、美味しい果物になるといいなぁ、と思った。
          

   講評   kiri



こんにちは。三連休最後の日だったけど、しっかりと作文のことを覚えていたね。さすがです。
 第一段落の要約はいつもながらいうことなしです。長文がよく理解できているね。
 第二段落では、大好きな果物について、体験例が書けました。かおりちゃんはアボガドがきらいなの? 先生は大大大好きです。果物は全部好き(アボガド以外)なかおりちゃんにくらべて、りなちゃんはそれほどでもないんだね。うばいあうことなく、ゆっくりと柿が食べられるね。 「まるでマジックハンドみたいにのびて」というたとえが繰り返し出てきて、早く食べたいという気持ちが表れていました。
 第三段落では「熟した果物」ということで、みかんが熟すにしたがってどれぐらいおいしくなるのか、レポート形式で書けたね。ぐっとがまんして、熟すのを待つのがいいというわけだ。
 最後の段落は「急いては事を仕損じる」というぴったりの諺を入れることができたね。おいしい柿を食べようと思ったら、焦らずにということだね。一般化の主題はもちろん「人間にとって」でもいいけれど、今回は「日本人にとって」とすると長文に出てきた「色づいたカキは日本の秋を彩る風物詩」というものが生きてくるね。

 先生もこの秋はスーパーに並んでいる柿を横目で見ながらも、まだ柿を食べていません。でもこの作文を読んだら早く食べたくなってきましたよ。
               

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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