創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
あやまりのひとこと えひな
「また、部屋をかたづけてないよ。」
「後でする。」
いつも、怒られるとき私は言い訳をします。私たちは、一般に、「ください。」とか「おねがいします。」とかいう依頼のことばや、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびのことばも、いいにくいものです。でも、自分を否定するとは、自分の全
体をだめだとしてしまうことではありません。自分のここがまちがっていたとか、この点がたりなかったのだとか、自分からはっきりみとめてそれを、否定することであり、そうすることで、わたしたちは明るくなり、つよくなっていきます。
前に、私もお母さんにおこられたとき、何かの言い訳を言う前になぜそうなったのかをいえばよかったなとわかりました。自分の欠点を相手に言ったり、聞いてもらうことで、自分からのがれようとはしなくなると思います。そして、「ごめんなさい。」と言った時、心の中にあった真っ暗な雲が消えていきます。たったそれだけのことで、心が晴ればれします。
「今、かたづけるよ。」
心もすっきりしてくるといいですね。
講評 huzi
初めて感想文にチャレンジ。作文の練習を始めて一ヶ月、感想文の元になる長文が難しいので、「どうしよう」と思ったかな。でも、大丈夫。一日一回読むだけで、長文にはすぐ慣れることができますよ。【要約】は、最初はいっしょに考えましょうね。そのあとに続く【前の話・聞いた話】は、なみちゃんだったらすぐ、おもしろい話が出てきそうね。今月はこの二つができればOK。そのほかの書きかたは、少しずつできるときにやればいいからね。
「(かぎかっこ)」で書き出しを工夫して、それから【要約】を書いたのはすごいなあ! しかも、うまく文章がつながっているね。難しい方法ですが、これはとてもいいので、またできたらやってみてね。【要約】は、今回のように長文のはじめ・中・最後から一文ずつぬきだしてつないで書くとやりやすいですね。
【前の話】には、お母さんに叱られた時のことを思い出しましたね。部屋の片づけは、先生のうちでもしょっちゅう問題になります。実は先生も片づけが苦手です。それなのに、家族が部屋を散らかしているのを代わりに片づけなければならないなんて、とてもつらいのです。だから、いつも先に「片づけて」と家族に言います。あまり言いすぎると、だれも聞いてくれなくなるのですが。
さて、なみちゃんが散らかしてしまうものは、どんなものですか。本かな、洋服かな、遊び道具かな? 落ちているものの種類を書いてもいいですね。
【たとえ】がうまいなあ! すっきりとあやまることができたとき、「心の中にあった真っ暗な雲が消えていった」ような気がするのね。さっぱりといい気持ちになります。
文の終わりかたについて。
今までは「……です。……ます」のていねいな終わりかた(敬体)でしたが、今学期からは「……だ。……である」【常体】でむすびます。長文の【要約】も、【常体】に直しておきましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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