低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
名前の役割と未来 ニュートン
講評 siro
<評価>
今週は「自分の名前」について書いてくれました。名前にまつわる具体例が非常に詳しく書けていますね。会話を多く取り入れて、単なる回想とういうよりは実写に近いかたちで表現していくことができました。そこに描かれているのは、まだ幼い小学校二年生の麻州くんの視点からであるにもかかわらず、スイミングスクールの先生やまわりの生徒を驚くほど冷静に見つめているのがわかります。さすが、当時学者を目指していただけのことはありますね(今もその夢は変わらないのかな? )。後半では、「名前とは何か」という根本的な問題について書くことができました。「親の願いや夢を子供に託す」というのは、たしかにそうかもしれないですね。麻州くんのように立派な名前であればあるほど、託されたものが大きいともいえますね。書き出し部分と後半で登場した「シリアルナンバー」の存在も、この作文によい効果をもたらしています。「人間は機械的なことでは片付けられない」、そんな教訓も隠された作文になりましたね。
<発展>
スイミングスクールの話、後半の「名前とは何か」について、そして「シリアルナンバー」のこと、どれも一つ一つは非常によく書けています。ただし作文では「これを最も言いたい」という主題が必要です。今回の場合は、どれも具体的に書かれていたために、結果として主張がわかり難くなってしまいました。内容の濃さという点では申し分ない作文ですが、全体の構成を意識し、「主題」「題材」「結論」が上手くつながるように書いてみましょうね。
例えば、「名前には親の願いや夢が託されている」ということを主題にしたいのであれば、「自分は名前に応えようとこんな努力をしてきた」という例をあげるとよいでしょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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