国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「死にたい。」   惣流・アスカ・ラングレー

生きる理由がどうしても見当たらなくなったときに、じぶんが生きるにあたいする者であることをじぶんに納得させるのは、思いの外むずかしい。そのとき、死への恐れは働いても、生きるべきだという倫理は働かない。生きるということが楽しいものであることの経験、そういう人生への肯定が底にないと、死なないでいることをじぶんでは肯定できないものだ。
 死にたいと思うことは、誰にだって一度はあるだろう。(私は一度「生き地獄」について書いてみたかったので、暗〜い話になるが読んでください。)とある教師の話だが、人間の心理学上「生きたい。生きて幸せになりたい」という本能的な思いは強いが、それと同時に「死にたい。不幸になってみたい。イジメられたい」という抑制がかかっているという。これを聞いた私もあなたも「死にたい?!そんなこと根っから思っている人なんていないんだよ。自殺者だって、誰かに同情されたくて死にたがるんだよ!」と思うに違いない。しかし実際どうだろう。新宿の歌舞伎町にはたくさんのSMクラブがあり、 イジメられたいという自虐的な願望を持つ男女がたくさん集まっているではないか。つまり彼等の場合、人間の心理の奥底に眠った願望が非常に発達してしまったため、そういった特殊な欲求を持つようになったのだ。
 …とにかく「死にたい。不幸になりたい」というマイナスの本能は人間の心底にあり、そしてそれらは全ての人が持っていて、「幸せ」と感じた時に拡張し、いざ「不幸だ」と感じた時に圧制されて「もっと幸せになりたい」と人間は常に逆の刺激を求めて生きているのだ。…という話だ。私も今、死にたい。本当だ。理由はさまざまだが、これを読んでいる先生はきっと「あもせ(←生徒コード)は馬鹿な奴だなあ。まだ中学生のくせに死にたいなんてさ。それに生意気なやつ!社会に出たらもっと苦難が待ちうけているのに」と思うだろう。しかし、苦難とは何だろうという疑問に対して私はこう思う。この世で良い行いをすれば皆天国へ行けて、罪を犯すと地獄で永遠に苦しめられると皆は言うが、天国も地獄もきっとない。大人は子ども達に自分の言う事を聞かせたくて、いざ子が自分に反抗した時「おまえは何て親不孝者なんだ!そんなことしてたら地獄に落ちるよ!」と脅す為、または良い行いをしている人に対し「あなたはきっと極楽に行けますよ」と気休めさせるための口実に過ぎない。私は以前「いや、天国や地獄はある!」という人に対して「じゃあ君は天国や地獄を見た事があるのかい?まだ死んでもいないのになんでそんなことがわかる?本当にあるというなら証拠として写真撮って来い!」と一喝したことがあった。では天国や地獄はどこにあるのか?それは私達の心の中だ。天にも上るような幸せを感じた人はもうすでに天国へ行っているも同じで、逆に言語に絶する生き地獄を体験した人は残念ながらすでに地獄行きも同然なのである。また、感じ方次第で天国行き、地獄行きが決まるという事は、浮世に居た堪れないような大悲劇を経験したところで笑って過ごす人もいるし、逆に大富豪の家に生まれた幸せ者でも不幸だと感じる人もいる。つまり、天国、地獄は人間が「この世」にいる間、自分で決める事で、誰かの天国=幸せを他人がああだこうだという権利はないし、その逆も然りなのだ。
 話は戻るが、だから、私の「死にたい」という思いは必然的に生き地獄へと結びついているものと思われるが、これは私の心が弱いためであり、これを読んだ先生が「あもせは馬鹿な奴だなあ。まだ中学生のくせに…(中略。上にも同じのが載ってます)」と思う権利はないのである。
           (TO BE CONTINUED!)

   講評   miri

はあ〜。ミリ先生!か〜な〜り暗い話になってしまいました。
でもこれが現実でしょ???(笑)私今回の作文割と気にいってます。感想お願いしまーす!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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