創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お米は大切に!!   ベッキー

お米は大切に!!
 石高はその国のゆたかさ、大きさをあらわしたいいかたです。加賀の国は百万石ものお米がとれる大国です。それほどのゆたかな国を領地に持つ大名、という意味です。
ちなみに一石とは、約百八十リットルを意味します。それはひとりが一年間に食べる、お米の量にあたります。
 武士や足軽の給料も、「五人扶持」「十人扶持」というように、お米で計算されました。五人扶持とは、五人のけらいがやしなえるだけのお米です。ひとり一日五合として計算されました。
 お米とはそれほどに、国民の生きるための基本だったのです。人々のくらしや社会のありかたが、お米を基本とすることで成り立ってきた国。そんな時代が、ついさいきんまで、ずっとつづいてきた国。そのような国も世界には、ほかにありません。
 きのう、ごはんをいっぱい食べました。おいしかったからです。きのうのおかずは、しゃけです。しゃけとごはんをまぜて食べました。しゃけとごはんをまぜてたべるのがすきです。
 給食だよりにこんなことがかいてありました。給食でも9月から千葉県産のふさおとめを使っています。つやつやしたした炊きたての新米はとてもおいしいものです。しかしごはんとおかずを交互に食べられない子、濃い味を好み、なかなか白ごはんがすすまない子が多く、ごはんの残りはおかずに比べてとても多い状況だそうです。給食が終わったときに、ご飯が残っていると、何かすっきりしない気分です。ご飯の一粒には、三人の神様が宿っていると、おばあちゃんが言ってました。
 この間、るねちゃんの家にとまって帰ってきたときに、お母さんが、
「夕ご飯、何を食べさせてもらった?」
と聞きました。
「コロッケだよ」
と私は答えました。すると、お母さんは
「コロッケとご飯、パン?」
 と聞きました。
「コロッケだけ」
と答えると、
「へえー。コロッケだけなんてかわってるね。」
と言いました。で、私が、
「コロッケの中にご飯が入っているんだよ。」
と、言いました。お母さんは大笑いして
「なんだ。ライスコロッケか。ご飯がないとやっぱりつまんないよね。」
 私は、日本人にとって、お米というものは、とても大切だと思います。もし、一週間お米がなかったら、パンで、がまんします。でもやっぱり、ごはんがいいです。
 むしゃむしゃむしゃ。と、私は、今日もシャケご飯を食べています。

   講評   nara

 「三文」よりたくさん抜き出したけれど、大切なところはきちんと見つけ出せているね。「お米とはそれほどに……」というところを読んで、ふと思ったことがある。「ついさいきんまで、ずっとつづいてきた」と書いてあるということは、「今はつづいていない」ということなのかなぁ。ベッキーちゃんはどう思う?
 そのことのヒントが、作文の中にも示されているね。給食だよりの話は、とてもいい題材だ。たよりの中には大切なことが書いてあるね。むかしは、給食の食べ方は「三角食べ」にするといいと言われていたよ。「ごはん(またはパン)→おかず→スープ・やさい」という順で食べるということね。今、たくさん残ってしまっているごはんはどうなるのかなぁ。みんなでおにぎりにして、食べたい人が食べられるようにするといいのにね。おばあちゃんが教えてくれた「一粒に神様が三人」というのもいい話。ご飯を残して捨ててしまうと、神様が怒りそうだなぁ。
 おとまりの話もいいね。もし、夕食がコロッケだけだったらどうだろう。いくら、コロッケがおいしくてたくさん食べたとしても、何だか物足りない感じがする。ごはん(お米)のことを「主食」というけれど、ごはんがないというのは「主」がないということだからだね。
 まとめは、長文を読んで・作文を書いてみてわかったことでしめくくったのね。もしかしたら、お米なしだったら、一週間もたたないうちに「だめだ〜!」となってしまうかもしれないよ。情景の結びもいい。「と、」は入れなくてもよさそうだな。
 ベッキーちゃん、今月から新しいキーワードになったけれど、よく取り組めたね。どれもいい作文に仕上がった。清書を選ぶのがたいへんだなぁ。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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