創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子供心   ルフィ

 同じような毎日を過ごす大人には分からない、子供だけの感性というものがある。そして、子供はその感性に任せて大人に様々な質問をしてくる。ここで大切なのは、大人は、その質問に対して「それは・・」などと科学的な説明を子供にしてはいけない。むしろ「何でだろうね」と子供に聞き返してあげることが大切である。そうすることによって、子供は自分達の中で物語を構成する。私は、そのような子供の物語的な説明を大切にするべきだと思う。
 そのためには、まず子供時代の感性を失わないようにすることが大切だ。私情で申し訳ないが、私は幼少時代「コロボックルシリーズ」という本に一時期熱中していた。これは、大変面白い本で、主人公である「せいたかさん」という(あだ名の)人の前に黒い影がちらちら見えるようになり、実はそれはコロボックルという小さな小人(笑)だったのだ、という話。それともう一つ、人間には「盲点」と呼ばれるものがあるのは、皆さん知っているだろう。もう予測が付いたかもしれないが、私はその盲点をコロボックルだと思い込み、よく一人楽しんだものである。幼少時代はかわいい子だった(笑)とにかく、このような感性というものは、大人になっていくにつれ失われていくものであるが、それを心の中にとめておくということは、何か大切なことであると思う。
 また、幼い頃から科学的な説明を子供に与えないことも、その感性を生かすためには必要なことである。戦争前の日本の教育というものは、一言で言うと「天皇万歳!日本国万歳!」というものであった(ような気がする)つまり、子供に考えさせる隙を与えず、一部の大人にとって都合のいい世界観を押し付けていたのである。その結果、日本はご存知の通り、戦争に至ったわけであるが、これは、今でも科学という言葉に成り代わって子供の想像力の余地をどんどんなくしているように思える。私の杞憂ならばよいのだが、そうとも思えない現代である。
 確かに、物事に関し、科学的な根拠を求めることも大切だろう。しかし、「正しいことは、常に正義であるのではなく、時に間違いともなる。」そう、この世の中が二極論で割り切れないように、科学的視点というものは、必ずしも正であるとは限らないのだ。思えば小さい頃はいろいろなことに関心を持っていたことだ。なぜ夕日は赤いのか、なぜ私達は自分で考えることができたのか・・・。もしかしたら、哲学者というのはこの子供の心を常に持ち続けている人たちをさすのかもしれない。そして私においても、そのような疑問一つ一つが、今の私を作り上げたかけがいのない「思い出」であると、信じている。

   講評   kira


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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