国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人生の歩み方   うらね

 ある朝、私は一冊の本と、ひときれのパンをポケットに入れて家を出て、気の向くままに歩いていった。不思議なあるひそかな不安を感じながら、私は少年時代に喜びを味わった、なじみの場所を見まわした。私は、散歩をして、山の上から町を見下ろしてみようと心に決めていた。少年時代の頃では、決して思いつくことなどなかっただろう。私の散歩は、自分が何をしたらよいかわからない大人の、上品だが少々退屈な行為のように思えた。私は、トカゲを捕まえて時、少年時代の気持ちがふっと目覚めた。しかし、捕まえた動物をどうしたらよいのかまったく分からなくなった。そして、私は一瞬非常にはっきりと、ここではもう私の本当の喜びが花咲くことはないと感じた。
 確かに人間は無邪気な少年時代が必要だ。なぜなら、子供の頃にいろいろなものに好奇心を抱くことによって成長していくのだ。私も、小学生の頃はよく近くの山に行って秘密基地を作って遊んでいた。崖へ行って穴を掘って基地を作っていたのだ。そこで採れる粘土で壷のようなものを作っていた。秘密基地を守ろうと罠を仕掛けたり、交代で監視をしていたりもした。気晴らしにダンボールに乗って山を滑ったり、つるにぶら下がってターザンごっこをして遊んでいた。今になって、そんなことはできないのでもう一度、小学生に戻りたいと思う。
 しかし、人間には、親や自然や友達から離れて、一人孤独に自分を見つめるような時代も必要だ。桃太郎はおじいさんとおばあさんに育てられ、一人で旅に出て、鬼を退治したのだ。これは桃太郎がおじいさんとおばあさんから離れて自立したのだ。人間は親の下から離れて自立しなければならない時が必ず来るのだ。しかし、人間は他の動物に比べて自立するのが遅いのである。鳥などは半年くらいで餌を自分で取れなければならない。
 人間にとって少年時代が必要だという意見と自立する時代が必要だという意見がある。しかし、必要なものは両方ともなのだ。「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言があるように、偉い大人になろうと勉強ばかりしていてはいけないのだ。それは外見だけの大人になってしまう。少年時代を充実して成長してきた大人は人生観があって中身のある大人になっているのである。

   講評   unagi


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