創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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判断の仕方 ピッコロ
ある物事に興味を持ち、それを研究しようとするとき、まず誰しもが着目するのは形態や振る舞い、すなわち現象論的側面である。しかし、もしそれぞれの科学が、そのような範囲の中にとどまっているのならば、しょせんは記載的な博物学にすぎない。また、より深く理解しようとする意欲のある人がいれば、博物学だけではものたりないだろう。必要なのはある事物や現象の形態や振る舞いの奥にひそむ原理を追求することだ。私は見た目にとらわれず、中身で判断する生き方をしたい。
1つ目の方法として、表面で判断をしないことだ。私は、この前ノートを買った。表紙がかわいくて値段も5冊セットなのに安い!!しかしその5冊セットのは、ビニールがかかっている。「どうしよっかな〜?」迷いはしたけれど結局買ってしまった。家に帰って早速使って見ると、普通のノートよりも枚数が少なく、何か質が悪い。その時、「あ〜失敗したな」と思った。やはり、表面で判断するとその中にあるものを判断しにくい。
2つ目の方法として、中身で判断するためにその奥のあるものを知る必要がある。例えば、本だ。今、私は国語の授業で魯迅の「故郷」の読みとりをしている。初めは教科書で20ページもあるため、やる気がしなかった。しかし、授業をしていく中で、魯迅の話が中国の民衆に伝えたいことを全てかさねていることを知り、すごくこの話に興味がわいてきた。伝記でいうと豊臣秀吉もそうだ。彼は、刀狩で農民の一揆を防いだりして、農民にとても厳しくした。それは、彼自身が農民の出であり農民の恐ろしさを知っていたからだ。このことから、裏を知っているからこそ判断できこともある。
確かに、外見で判断すると見た目はよい。しかし、大切なのは自分自身にとってどうなのか、ということだと思う。それが中身だ。「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない」というように、「すべてに効く」という外見にとらわれるのではなく、自分自身の状態を知って必要な者を判断することが大切なのだ。
講評 kiri
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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