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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子供の思いは、大人の思いへ   うつと

 それらは、昔とは違った顔をしていた。花たちさえもつきることのないその魅力をいくぶんか失っていた。庭の隅に古い水桶が水道の栓とともにひっそりそっけなく立っていた。
 それを見つめていると、あの子供の頃の喜びの余韻さえぱっと心に浮かんでくるのであった。が、それは悲しい味がした。
 こうして私の散歩は、自分が何をしたらよいかわらない大人の、上品だが少々退屈な行為のように思われた。
 一瞬非常にはっきりと、ここまではもう私の本当の喜びが花咲くということはないと感じた。そしてあの列車に乗って世の中へ出て行きたいと、心の底から思った。

   講評   kira

 守くん、こんにちは。この長文の原風景は、わたしの心の中にもあるような気がします。守くんはどうかなあ。こういった心境になったことはありませんか。遠くに行き過ぎてふと道に迷ったような心細さと、ひとりで帰らなくてはとしみじみ思うような気持ちに似ていると思います。
 最近、成人してもそれをうまく受け止められない人が増えています。症状は様々ですが、自立ができないのです。それを世間では様々に分析して、理由や原因を求めようとしています。
 この長文から得られるような、愛情たっぷりにうける子供時代と自分を孤独に見つめる青年期と、その両方をタイミングよく味わえなかったことが原因となるのでしょうね。
 社会がどんどん複雑になり、価値観が多様化し、目標を見失うことも原因かもしれません。
 自分の脱皮ということを考えるテーマですね。
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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