国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しい秋見つけた   サスケ

 「あれ松虫が鳴いている チンチロチンチロチンチロリン あれ鈴虫も鳴き出した リンリンリンリンリインリン 秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい虫の声」 (書き出しの工夫)
友達の家に行っておそく帰っていると、リーンリーンと鈴虫の鳴き声が聞こえて来ました。少し前まではせみの「ミーンミーン」という声や「つくつくぼうし」という声だったのに、秋の音になったなと思いました。
 草むらに行くとバッタやカマキリがいました。カマキリの近くで草をけってばさばさといわせると、何とカマキリの卵があったのです。よく見つけられたなと自分を自分でほめました。まるで、高橋選手ではなくてもう一つ前のオリンピックのマラソン選手のように、自分をほめたくなりました。
 秋になってうれしいのは、おいしいものばっかりあることです。柿、さつまいも、なし、くり、りんご、みかん、まつたけとかたくさんあるからです。ぼくが一番好きなのはなしではなくてなしです。(ダジャレ表現)がぶっとかむとしるがジュワジュワーンと口いっぱいになります。そこがおいしいところだとぼくは思います。お母さんとお姉ちゃんは柿が好きで、お父さんはまつたけです。柿はかたすぎずやじゅくしすぎず、少しやわらかくなったところがおいしいいとお母さんとお姉ちゃんはいうけれど、ぼくはかためが好きです。同じ柿でも好みはいろいろです。
 秋というと、食よくの秋、スポーツの秋、読書の秋などあります。食よくの秋とスポーツの秋はOKだけれど、読書の秋はきらいではないけれど苦手です。
「本を読むのは好きですか。」
ときかれると、つい
「好きです。」
と答えるけれど、本当のことをいうと心の中で、読むのはつかれると思っています。本を読んでもらうのは楽しいのに、自分で読むとつかれてきます。お姉ちゃんは
「楽しいところまで読む前にあきらめるからよ」
と言います。自分で読んでおもしろいと思う本もあるので、もっとたくさんの本をおもしろいと思えたらいいなと思います。そしたら、楽しい秋が一つふえます。

   講評   nara

 少し日数がかかったけれど、がんばっていろいろな秋を見つけられたね。今年は、夏が暑くて、少しすずしくなったと思ったら、雨や台風続き。それが落ち着いたと思ったら、もう秋も終わりかけているような感じだよ。残り少ない秋の日を、たくさん楽しめるといいね。
 書き出しを歌にしたのはいい工夫だなぁ。「松虫・鈴虫」の声のちがいは、この歌で教えてもらったようなものだね。あっという間に、虫の声も変わったね。最近は、リンリンという声もしなくなってきたように思うよ。秋も終わりかな。草むらにいる虫たちも、もう、冬のためのじゅんびにかかっているかもね。
 秋といえば、先生(なら)は何よりも「食よくの秋」だ! なしとかための柿が好きというのは、サスケ君と先生は好みがいっしょだよ。冷やしたなしの果汁(かじゅう)・かりっと音を立てる柿、どちらもとても秋らしいね。家族へのインタビューもしっかりできている。

 最後の段落は、サスケ君らしさが出ていて、つい笑ってしまったよ。「本は好きですか?」と聞く人は、たいてい「好きです。」と答えるのを期待しているということが、サスケ君には何となくわかっているのだね。「本当のことをいうと……」が正直でいい。お姉ちゃんの意見は確かにそうだなぁ、と思うよ。おもしろいと思えるところまで、おもしろいと思える本にぶつかるまで、読まなくてはならないのだなぁ。もしかしたら、少しめんどうだからこそ、そういう本にめぐりあったときに、うれしくなるのかもね。
 作文の最後に、動作や情景を入れてごらん。
 ◆ ぼくは、読みかけていた本を手に取りました。(動作の結び)
注意書きも忘れずに入れておこうね。
 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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