低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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うさぎとかめ 聖羅
確かに知恵は大切だ。
私の家では長い休み(夏休みやゴールデンウィークなど)になるとよくキャンプに行く。キャンプといってもバンガローのような小屋にではなく、テントと寝袋、鉄板、炭、二日分くらいの食料を持って一泊二日の旅行をするのだ。私たち家族がいつも使っている場所は、近くにすんでいる人しか使わない穴場だったのだが一度本に載ってしまい、人口密度が高くなってきた。(笑)
私の父は大学生のときワンダーフォーゲル部に入っていて、登山をしていた。初めて家族そろってキャンプを始めたのは私が小学校一年生のときだ。その頃は何もかも初めてで、私は右往左往しているだけだった。父にテントの張り方や火の熾し方を手取り足取り教えてもらった。それから八年、毎年のようにキャンプをしているので、上達しているのが自分でもよく分かる。今では、テントを張るときどこが張りやすい位置で張りにくい位置かも分かるようになってきたし、川でスイカやビールを冷やすときどのようにすれば流されないようになるかなど長年自分で研究(?)してきたことを生かすことができるようになった。八年前まで「知識」として取り込んでいたものが、今では「知恵」として自分で使えるようになったのだ。
しかし、その基盤となる知識(情報)も大事だ。
知識が間違っていては自分で考えること(知恵)もできなくなってしまう。昔話に「姥捨て山」という物語がある。ある国では歳よりは山へ捨てるのがきまりであったが息子はそれが出来ず、 母をこっそり家にかくまう。隣国から殿様に三つの難題がきた。それが解けなければ戦になる。誰も解けない難問をこの孝行息子が解いた。何でも褒美を取らすという殿様に、男は難問を解いたのは年寄りの母であるとうちあけ、いっしょにくらせるよう願う。殿様は年寄りの知恵に感動し、改心した。という話である。
息子は母の知恵を知識として吸収し、殿様に伝えた。もし年寄りの母の知恵が間違っていたら息子は、打ち首になっていたかもしれない。
知恵や知識、情報。どれも大切なものであるが、読書とは、自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えることである。
という名言があるように、いちばん大事なのは、それらの知恵や知識を何のために生かすかということである。
講評 takeko
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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