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　　　ハッピーハロウィーン！　　　オーロラ


「ハッピーハロウィーン！」
先生が持ってきた、かぼちゃのおもちゃがさけびます。今日の５，６時間目、ハロウィンパーティーをやりました。わたしたち３年１組の２５人は、みんな仮そうして集まっています。わたしは、ハロウィンパーティーで仮そうすることが決まってすぐ、なかよしのしおりちゃんとみどり子ちゃんと３人で、
「ハリー・ポッターのハーマイオニーになろう！」
と、やくそくしました。それですぐにお母さんに言って用意してもらいました。わたしの学校はせい服なので、ハーマイオニーらしくなるのは、そんなに大変ではありませんでした。ほとんどのいしょうは学校でそのまま着られるような物だったからです。でも、ネクタイだけはなかったので、お母さんといっしょに、お店に買いに行きました。なるべくハーマイオニーのネクタイににている物をさがしました。買ってもらったときはうれしくて、その日の夜、おふろに入るまでずっとしていたほどです。
　前の日、おふろから出てから、ワクワクしながら、お母さんに三つあみをしてもらいました。ハーマイオニーらしい髪型にするためです。三つあみをしたまま、
「明日が楽しみだなあ。」
とニコニコしながらベッドに入りました。
　いよいよ当日です。５時間目になると、まずみんなが着がえました。わたしも、ワイシャツとスカートの上にネクタイをして、グレーのセーターを着て、紺のマントみたいな形のコートを着ました。コートは去年まで着ていた物で、このいしょうにはぴったりなので、暑いのをがまんして着ました。
　最初のゲームはみんなが何の仮そうをしているか当てるゲームです。わたしたちは、すぐに当てられてしまって、ちょっとざんねんな気もしましたが、当ててもらってうれしい気持ちもありました。みんなから
「ミッツー、にてる〜。」
「かわいい〜。」
とほめてもらって、すごくうれしかったけれど、てれてしまいました。
　それから、『何でもバスケット』というゲームをやりました。フルーツバスケットみたいなゲームで、フルーツの名前を言う代わりにいろいろなことをいうのです。たとえば
「赤い服を着た人！」
とか
「いしょうを作った人！」
とかいうのです。そのたびに、ぼろを着たシンデレラや、赤ずきんや、サンタクロースが走り回ります。ハラハラドキドキしながら、わたしもたくさん走りました。とても楽しくて、あっという間に時間がたちました。
　最後に、先生からあめをもらいました。わたしは、ハロウィンで何かやったのははじめてだったので、うれしくて夢中でした。また来年もやりたいと思います。今度はどんな仮そうをしようかなあ。

　　　講評　　　nara

ハロウィーンは日本の「おぼん」みたいなものらしいね。おぼんのときはちょうちん（ぼんとうろう）を下げるけれど、ハロウィーンだと、それがかぼちゃのかざりになるわけだ。おぼんは、どこかしんみりしているけれど、ハロウィーンはすごく楽しそう！　特に、子どもたちにとっては、仮装（かそう）も楽しいし、おかしをもらえるのも楽しい。いい一日だったね。
　そうか！　「いい一日」ではなくて、準備をしているときから、ワクワクしているのだね。ハーマイオニーは、ハリーポッターの映画の中でも、とびきりかわいらしかった。オーロラちゃんたちなかよし３人組は、みんなかわいかっただろうなぁ。準備をしながら気持ちがもり上がっているのがよくわかる。もう、前の日から、ハロウィーンを楽しんでいるのだね。
　もし、時間があったら、ハロウィーンについて、お母さんといっしょに調べてみるとおもしろいと思うよ。先生から最後にあめをもらったのも、ちゃんとハロウィーンの行事のポイントなのだよ。おかしをもらう前の、かけ声を知っているかな？　
　今月も、最後にきっちりと休んだ分も仕上げて、新作３つと清書を仕上げられたね。かんしん、かんしん。１１月もこの調子で。