国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本質と見た目   ともっち

 ある物事に興味を持ち、それを研究しようとする時、まず誰しもが着目するのはその形態や振る舞い、すなわち現象論的側面である。しかしながら、もしそれぞれの科学が、範囲の中にのみとどまっているのならば、しょせんは記載的な博物学にすぎなくなってしまう。だから次に必要なことは、ある事物や現象の形態や振る舞いの奥にひそむ原理を追求することであろう。このように私も表面的ではなく、奥にある原理を見ることを大切にしながら生きたいと思う。(要約)
 そのための第一の方法は、表面的に見える物に惑わされないことだ。しかし私は表面的な物に惑わされやすい人である。私は中学2年生の時に、本屋に社会の問題集を買いに行った。その本屋には問題集がたくさんあったので、私はどの問題集が一番よいか手に取って探した。そして私はある一冊の問題集を買うことにした。その時にちょうど一緒に本屋に行っていた母が来たので、私はその問題集を母に見せた。すると母は「その問題集、あまり問題載ってないんじゃない?」と言った。母に言われてもう一度その問題集を見ると、確かに問題はあまり載っていなかった。私は問題がいっぱい載っている問題集を探していたのに、私が手に持っていたものは、カラーの説明が載っていて、その後ろに問題が少し載っているという、参考書のようなものだった。私はカラーで分かりやすそうだったので、その問題集(参考書?)を選んでしまったのだ。そして私は問題がいっぱい載っている問題集を探して買った。ちなみにその問題集はカラーではなく、白黒だった(笑)。このように表面的な見た目で判断してしまうと、一番大切な中身を見失ってしまうことがある。
 第二の方法は、根気強く物事を追求することである。以前読んだ話に「動物は地図を持たない代わりに、習慣によって獲得した目的地までの道筋や情報を、無意識のうちに蓄積しており、その情報に忠実に行動する限り、動物は道に迷いにくいということです。」という文がある。この文では、動物は長い時間をかけて自分で情報を集め、道に迷わないようにしているという。長い時間をかけて集めた情報があれば、見た目が少し変わっていても道に迷わないのだ。このように時間をかけて根気よく物事を追求すると、表面的なものには惑わされず、物事の本質を見抜くことができるのだ。
 確かに数多くの物事を見る時に、一つ一つ見た目に惑わされないようにと気にしながら見ていたら時間がかかるので、時には表面的なものを見て、大まかなことを理解することも大切である。しかし「真によいことは、新聞に大きな騒ぎを起こすことなく、小さく始まる。」という言葉があるように、私は物事の原因や原理などを大切にしながら生きたいと思う。

   講評   huzi

 よい意見を書けました。数多くの情報は生活を便利にしますが、ものごとの本質を見えにくくしますね。表面だけを見て済ませてしまうことがいかに多いか、反省を促される内容でした。
  問題集の体験実例を書いた二段落目は、身近な話題をうまくとらえていますね。カラーの問題集は退屈しないけれど、力を試すには白黒の地味なものがふさわしい。最終的には、地味な問題集で退屈しないようになるのが一番かな(笑)。
  また、根気も大切ですね。ものごとの本質は整理されていないわかりにくい場所に潜んでいることもありそうです。動物的勘を【長文実例】として持ってきたのはうまいなあ!
 表面から大体のイメージをつかみ、さらにじっくりと腰をすえ耳を済ませて本質を求めていく。【名言】にいう、「小さく始まる真によいこと」を見つけられる人が、成功を手にすることができるのでしょうね。
 【生き方の主題】もしっかりマスターできていて◎。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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