創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勤勉   かな

 ドイツでは平均的な労働時間が日本に比べて少ない。いや、ドイツが少ないというよりかは日本人が働きすぎといったほうがいいかもしれない。ほかにも、深夜まで運行しているバスがあったり、24時間体制の救急病院があるなど社会資本が充実している。頑張るとうのは日本人のいいところだが、頑張りすぎて家庭生活や地域社会よりも、労働時間を優先する、というのは問題があると思う。ではなぜ日本人は労働時間を優先してしまうのか。
 第一の原因は、企業が仕事優先の価値観を社員に強制しているからだ。遅くまで会社に残って仕事をする人は、「よくやるなあ」という印象を与えるし、逆に早めに仕事を切り上げて帰る人は、「あまり真面目にやってないな」と思われたりする。私の友人の体験談だと、彼の家庭は父親が単身赴任で母子家庭のようだと言っていた。家族にあうのが一年に数回などというのはひどい仕事のやらせ方だと思う。私の父親も朝早くから家をでて夜遅くに帰ってくるので、ご飯をいっしょに食べるのは本当に稀である。日本人はもっと気楽に仕事をするべきではないか。
 第二の原因は、日本人には個人の事情よりも集団の都合を優先させる発想がまだ根強いからだ。みんなが仕事をしている時に「お先!」と言って抜けるのは気が引けるだろう。また、会社がそういうことを強制しているから年休を取ったりするときもなんとなく、申し訳ないような感じになるのだ。外国では一気に何十日か休日にしてバカンスに行くところもあるという。そうでなくても、休みの日は子供と遊んでやるくらいはするだろうに、日本のお父さんは休みの日になると「休みの日くらいはゆっくりさせてくれ」などといって布団から出てこないようなイメージばかりある。もっと子供とふれあうのも家族としては必要だと私は思う。
確かに、日本人の勤勉さや集団主義は戦後の高度成長を生み出したという点で評価される。しかし、これからの社会はもっと個人の生活を優先させるものになるべきだろう。仕事より家族の輪、といった考えの人が増えたらもっと世の中全体が明るくなるのではないだろうか。

   講評   nane

 久しぶりの提出、がんばった。
 第一段落の状況実例はわかりやすい。日本人は、たぶんがんばりすぎる傾向があるのだと思う。いちばんよくないのが、家族と離れて単身赴任のようなことを平気でさせる会社だろうね。そういう会社は、消費者よりも従業員に背を向けられるようになる。会社よりも人間的な生活を求める風潮は、これからもっと強まってくると思うよ。
 しかし、会社にこき使われて仕事をしている人と、自分が好きで仕事漬けになっている人がいるから(笑)、好きでやっている人は趣味の問題で別に考えておくといいかも。
 日本でも、これからもっとバカンスのようなことができるようにならないといけないね。お金が世界でいちばん豊かなのに、生活があまり豊かな感じがしないのは、やはり時間が豊かでないせいだろう。
 全体に、とてもよくまとまった。可能性92点というのは、かなりいいと思うよ。次回もがんばろう。

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