創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ミミズと環境の関係   グレープフルーツ

ダーウィンのミミズの研究にも触れた有吉佐和子の小説『複合汚染』は、一九七四年新聞に発表され、多くの人々の関心をひいたが、その中に、人間が自然をひどく痛めつけた結果、自分たちの命にひどい影響が及んでいる現状が詳しくかかれている。土とミミズ。例外はもちろんあるけれど、ふつうのミミズは、土を豊かにするために決定的に重要な動物である。農村で多くの人々が、口にしている「土が死んだ」ということ、それは「ミミズが死んだ」ということだというのは、実に深刻な事態である。ミミズのように小さくて、普段はあまり目立っていないもの達でも、私達の環境にとってはとても大切なものはたくさんある。
その理由として、私達は普段あまり、自然というものに目を向けていないため、大切なものを見落としてしまうことが多い、ということがあげられる。自然というものは、小さなバクテリア並みに小さい生き物や、不気味な昆虫や、ライオンのように食物連鎖の上に立つような生き物達全てが、お互いに影響しあって、成り立っている。そして、人間は、その自然界の一番上に立っているが、普段、私達は、自然自体を、複雑になりたっているものとは意識しない。だから、ミミズのように小さくて、けれどもなければ私達の環境が崩れてしまうようなものには、あまり目を向けない。このようなことは、私達の日常生活にもよくある。おにぎりひとつにだって、どこの誰がお米をつくって、どんな生き物がその田んぼをよい状態に保っているかなんて、誰も考えようとはしない。
二つ目の理由として、私達は普段科学の力に頼りすぎて、ミミズのような、自然的な生き物達のことはあまり気にしていない、ということがあげられる。例えば、現代の農業に注目してみる。現代では、ミミズが土をきれいにしなくても、農薬が全て管理できる。しかし、実際は、ミミズのなかった土には、あまり栄養が含まれていなく、よい食物も育たない。
確かに、科学の力で、人間はとても助かっているが、自然の力も忘れることはできない。良い友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならなくて、自然と良い友達でいれば、自然もお返ししてくれる。例えちっぽけなものでも、それらが積み重なって、私達の環境を守ってくれている。

   講評   takeko

全体に、意見文としてのしっかりした形ができていますね!要約、是非の主題、反対意見の理解すべていいです。名言の引用も、そこに説明的なことばをつけたしていて、おもしろくなっています。「表現」の課題の「データ実例」は、信頼できる数字が入っていなくてはなりません。実例集の中から、こじつけられそうなのをさがしてください。私だと、たとえば「朝日新聞が一都六県300人に調査した結果によると、『育てていて癒されるもの』として、1位ミニ植物62%、2位金魚やメダカ22パーセントとなっている。ちっぽけなものでもその存在そのものが人間の心の安らぎとなる例さえある」などです。「二つ目の理由」ですが、「ミミズが土をきれいにしなくても、農薬が全て管理できる」これは事実ではないかもしれません。農薬、というより、人工肥料、としたほうが、まだひっかからないと思います。細かいことですが、参考になった?

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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