国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   考えること   ぷぅ

 今人々はの社会の中で、機械に大きく影響されているように思う。機械は正確な情報をまとめて私たちに提供してくれるのだが、そのため、機械を利用し、個人個人の出す意見や答えが周りとまったく同じものになり、人の個性がなくなってきてしまっているのだ。人々が自己の個性を見失ってしまわぬように、機械に抗して、個体性を持ち続けるべきだ。
 そのための第一の方法として、まず自分で物事を考えるということである。これはとても基本的なことなのだが、意外とできてない人は多いはずである。私が現にそうである。学校でだされた宿題などを自分でといていくのだが、すぐに「わからない」といって解説をみたり、人に聞いたりする。いかにも「考えたけれど分からない」というような言い方をするのだが、実際は考えるまえから、分からないと決め付けて簡単に答えを得ようとしているのである。そのため、私はいつも簡単に答えを得て、それを丸覚えするという手段をとっていたのだ。それではマニュアル通りにものごとをおぼえていっているのと同じであり、自分の考え方に個性も何もない。
 また、第二の方法として決められた物事にとらわれすぎないことである。私は、物事を覚えるとき、「こうした方が覚えやすい」という方法を聞くと、すぐそれを実行しようとしてしまう。英語の単語をおぼえるときも、ローマ字読みで変な読みで覚えている。そのため、発音しろといわれて正しい発音ができないものがほとんどである。その方法は、のちに自分のためにはなっていなかったように思う。
 確かに、ものごとをマニュアル通りに覚える方が時間も短く、自分も楽をすることができるよう思う。しかしそれは後から考えると自分のためになっていることでもなく、その場しのぎのものでしかないのだ。また、自分の個性をいかし、人との違いがあるほうが面白みもある。これから私も極力物事を自分で考えるようにしていきたいと思う。

   講評   kira

 ぷぅさん、こんにちは。機械化が進む世の中で私たちはマニュアル信奉者になってしまっているようです。とくにIT化が進み、ある分野のノウハウに長けることが能力のすべてであるかのような誤解もありますね。
 ところがマニュアルや機械化ではどうにもならないことが、今回の中越地震や台風被害で実証されています。頼りになるのは気転のきく行動力だったのではないでしょうか。
 「考える」ことの大切さはよく問われるテーマです。私たちはいわゆる「詰め込み教育」をされているために学ぶことは覚えることと感じています。「いつも簡単に答えを得て、それを丸覚えするという手段をとっていたのだ。」という自覚は正しいのでしょう。でも、今この作品を書いたぷぅさんはしっかりと「考えて」いるよね。
 決められた物事にとらわれない、マニュアルを超えようという方法も出されました。価値観が多様化した現代なら、その多様さの分だけ方法があっていいはずですね。受験や進路といった問題もテストや仕組みに追われるのではなく、自ら考え選び取っていくように進めたいね。
 考えることは、自分の行動力をつけることでもあると思います。限られた時間でいかに自分の目標を達成していけるか。何のために今何をするのか。そういったことに自覚的な毎日が過ごせればいいね。
    

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