国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   小さな物の大きな働き   ビーバー

 タバコには関心を示さなかったミミズが、キャベツやタマネギはすぐ穴に引き入れる様子を観察しているであろうダーウィンの姿を想像すると、思わず微笑んでしまう。その生存と死滅をこのように取り上げられ、ミミズにとってはまさに晴れの舞台とも言えようが、ここで訴えるところが、四億年以上にわたって生存し続けてきたこの動物の地球上からの消滅を救うものになってほしいと思う。自然の中でのミミズの役割を科学的に認識することによって、人間としてのつき合い方を選べるものなのだと、思わず自分の日常生活をふり返らされたものである。(要約)僕は、裏で役に立っている物や人をもっと活用すべきであると思った。
 その第一の理由は、人間が元から持っている感謝の気持ちを知ることができるからだ。僕は、ミミズは良い役割を果たす、というのを小学校の上級生から聞いて、やってみようとおもった。その頃は丁度夏の終わり、サツマイモを植える季節だった。サツマイモを植える農場の傍から一匹ミミズを持ってきて、自分の植えたサツマイモの傍の土に埋めておいた。サツマイモの収穫のときに、ミミズを埋めたところの近くの土が黒っぽく、やわらかくなっていたし、ミミズもそのまま土の中に入っていて、前よりも少し太っていた。さらに、僕の埋めたサツマイモが他のと比べて一回りくらい大きかった。その時、一ヶ月以上も募っていた疑問が全て解決した。ミミズは土の中の栄養を増やし、さらに食べた土を自分の栄養分とし、その糞でどんどん土の中の栄養を増加させていった。これがサツマイモの傍にミミズを埋めることで得た知識だった。こういう風に、裏で頑張っている生物は結構尊敬できる存在である。(体験)
 第二の理由は、自然界にとって、悪いことをした結果として、大規模なオゾンホールの発生や地球温暖化が相次いでいる。あるデータでは、二酸化炭素排出量の割合は上位四カ国あわせて50%近くを占める。このようなデータから、人類は明らかに地球環境に悪影響を及ぼしていることが読み取れる。
 確かに、大きい物はその働きも大きくなる。「しかし、雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という言葉に表されるように、小さな存在の物の役割や働きも見逃してはならない。やはり、小さい物の役割を発見することがとても大きな働きに変化するだろう。だから、存在が小さな物の役割を発見することはとても大切だと思う。

   講評   unagi

 <第1段落>「小さなもの」に焦点を当てた要約ですね。上手くまとめていると思います。意見:「裏で役に立っている物や人をもっと活用すべき」
 <第2段落>理由①「感謝の気持ちを知る」:サツマイモ栽培の実例はまさしく好例ですね。周囲よりも大きく育ったイモ、それに至るまでのプロセスの発見、よく書けています。
              
 <第3段落>理由②「地球環境への影響」:データ実例を挙げて、手際よくその「悪影響」を説明しています。
 <第4段落>反対意見への理解に続き、的確な名言引用をしています。
 上手に書けています。この作文を清書に使用する場合は、「裏で役に立っている人」の実例も加えるといいですよ。

 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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