低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日4215 今日1853 合計61628
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   明日の大空   れもん

 学校中に鐘の音が響いた。私にとって天国の鐘のように聞こえるこの音は、授業の終了時刻を知らせる音である。礼をして、十分間の休憩をはさみ、また新たな授業が始まる。学校はまさに、小刻みな時刻が平常通りの全てを支配している場所である。いつも時刻という高い塀に囲まれているような感覚だ。この世にとっての自由は、架空の予定の無い数時間のことを指すのだろう。私は今を見失う未来より、時間を裏方に回す自由な未来を大切にすべきだと思う。(是非の主題)
 第一の理由は、異例という感覚が無くなり、感覚を研ぎ澄ませることが可能だからだ。例えばもし災害がおきたとき、現時点での私たちはそれを、例外、異例なこととしてとらえ、必要以上に慌ててしまうという事態を招く。しかし、もし未来を拘束せず、予想不可欠なものと自覚していれば、災害は特別に異例なことではなく、普通に近い状態で受け入れられるのだ。私たちが勝手な未来を想像し、自己満足だけで未来を思い込んでいるが上に、人間の心の中の未来の自由は奪われているのだ。(複数の理由Ⅰ)
 第二の理由は、今を積み重ねた厚みのある未来を創ることができるからだ。未来は本当は現在を一生懸命生きて初めて見えてくるものだと思う。しかし、大学へ進学した理由の調査で、「安定した職業に必要」が約七割を占めていることからも分かるように、今が未来を決めるのではなく、未来が今を決めさせているという状況が、現代の常識となっているのだ。現在も未来も過去も全てが計算された人生だと思うと、生きる意欲が薄れるような気がする。常に未来のために生きていたら、人生の中で一度も今を生きることが無く、むしろ花の無いものになってしまう。(複数の理由Ⅱ)(データ)
 確かに予定をたて、計画的に活動することは大事なことだ。しかし、その通りになると思い込んで未来を勝手に操作した気になっていると、大きなしっぺ返しを食らうことになる。「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない」という名言もあるように、人生が計画倒れ、全てが限られた自由で終わらないよう、真の未来というものを楽しむべきだ。未来が自由であれば、今その大空に飛び立つことができるだろう。(反対意見)(名言)(是非の主題)
                  

                   
                   

   講評   nara


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)