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　　　詩的な表現法の利点とは・・・　　　えあゆ

　　　詩的な表現法の利点とは・・・
文音
　言葉というのは存在しながら、存在してないような何か透明になってしまうような感じがする。詩を読むと、俄然言葉が、我々の前にぶら下がり、それに我々が頭をぶつけているような印象だ。というのは、言葉が不透明になって、我々の意識が素通りすることを許してくれない。我々の日常生活では言葉の決まりというものが瞬間的に決まっていて、我々は一応決まりの範囲内で言葉を使うことに満足している。普通の人が日常的な言葉で表現して、満足しているのに対し、詩人たちは、日常的な経験をこえ、表そうとすると、不十分なはずだ。そこでどうしても日常の枠を超えることが必要なのだ。私は、詩的な言葉で話すことが大切だと思う。（要約・是非の主題）
　私が詩的な言葉で話すことが大切だと思う理由は第一に、詩的に言葉を使う方が自ら大切に扱うことが出来るからだ。例えば、私は、学校の授業などで先生に「詩を朗読してください」などと課題を出されて、詩を朗読するときに、その詩を日常的な言葉のように普通に読むのではなく、自然と気持ちが入り、大切に扱っている気持ちになり、とても気持ちが良くなるので、私はおかげで詩を朗読することが好きになった。（複数の理由一・体験実例）
　私が詩的な言葉で話すことが大切だと思う理由は第二に、その方が相手を印象強くすることができるからだ。データー集のデーター一〇、日経広告研究所１９９５年のデーターによると、一位＝トヨタ自動車の７０９１８百万円・二位＝花王の４９２３７百万円・三位＝日産自動車４６７０３百万円。以上のようにやはり広告やテレビのコマーシャルなどで、よく出ていたり、面白い宣伝は、視聴者の印象が深まることが良く分かる。（複数の理由二・データー実例）
　確かに、自分が相手に伝えたいことを的確に、そのまま思ったことを普通に伝える言葉も大切だ。しかし、現代の人々は、少し普通の日常的な言葉だけで満足しすぎだと私は思う。「人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのだ。」という詩があるように、我々も生きていくためには、普通の日常的な言葉と同様に、詩的な言葉も大切なのだ。いや、もはや詩的な言葉のほうが大切だといったほうが良いかもしれないのだ。こんな日常的な言葉が溢れた世の中だが、私は、ちゃんと日常的な言葉に頼り過ぎない人間になって生きたいと私は思う。(反対意見への理解・名言の引用・是非の主題・これからの結び)

　　　講評　　　hota

　今回も、なかなか早く提出しましたね。要約も、よかったです。慣れないうちは大変な要約も、文音さんくらいになると、もうそれほどの労力を必要としなくなっているのでは。何事も、「習うより慣れろ」というのは本当です。
　第一の理由の方の「体験実例」は、具体的でよかったですね。詩は、言葉の一つ一つを、詩人が相当に吟味して使っています。磨き抜かれた言葉と言っていいでしょう。こういうものに触れることはとても大切です。
　データ実例は、ちゃんと出所を書いてあったのがよかったですね。ちなみに、最新のデータ（2003年度）では、一位のトヨタは不動でしたが、９５０億円にも達していました。すごいですね。言葉の森のオンラインの方には、ウェブ版の「数字の草」というものもあって、こちらの方により新しいデータ実例が入っています。見てみて下さい。広告宣伝費は、新しいものを私が入れておきました。
　あとの結びの書き方もＯＫです。