国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の種類   一休さん

   言葉の種類
 一休さん 
 日常のことばの場合、何かを経験して、それをことばであらわすということをする。ところが、「かっぱ」「かっぱらう」という言葉からは、言葉が新しい経験を生み出すと言う事が起こっている。言葉は新しい経験や内容を生み出す創造の力を持っている。この二通りの言葉はそれぞれ、「実用的」な働きと「詩的」な働きをしている。このような詩的な言葉の働きというものが日常の言葉においてよりも重要な役割を果たすのだ。(要約)だから、僕は詩的な言葉を日常的な言葉として使っていくことは良い事だと思う。
 その第一の理由は、詩的な言葉を用いると相手に対してより詳しく分かりやすく伝える事ができるからだ。毎年ある交通安全期間や火災防止期間、選挙運動などの時に必要不可欠な標語に使われる言葉はまさしく詩的な言葉を用いている。こうして、民衆に理解しやすい呼びかけをし、危険を無くすように努力をしている。このような経験は僕にもある。小学校の火災訓練の時に度々先生に注意されることがあった。それは、「お・は・し」である。(「押さない」「走らない」「しゃべらない」の三大注意点を訳したものを「おはし」という。)中学生になって一回も火災訓練を行っていないというのに、まだ注意点を覚えているのだから、よほどの効果があるのだろう、と僕は改めて実感した。(体験)このように、詩的な言葉を使ったものは分かりやすいのである。
 その第二の理由は、詩的な言葉を用いる俳句や短歌はとても心に染みるからだ。小学生の頃、初めて詩や短歌を学んでじーんと心に染みた覚えがある。データとしては正岡子規の「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という俳句がある。(データ)この俳句は小学校の教科書に載るほどで俳句の代表の一つとして数えられる。この俳句を読む事によって、その時代の様子や正岡氏の気持ちをよく読み取る事が出来る。俳句や短歌は現代の生きている日本人の心に染みるものでもあり、過去の出来事や様子を知る手がかりでもある。このように、俳句や詩は現代の人々の心を動かすものである。
 確かに、実用的な言葉でより正確に相手に物事を伝えることも大切だが、「人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである」という名言とおり、言葉は新しい事実を見出す創造の力を持っていて、存在自体に意味があるのだ。だから、僕は詩的な言葉を日常の言葉として使っていくことも大切だと思う。

   講評   miri

<第1段落>非常にわかりやすい要約ができました。よい意見が続きましたね。
<第2段落>「お・は・し」の例はまさに、ぴったりですね。お箸というものが実際にあるので(意味はちがっていても)、コドモでも覚えやすいです。
<第3段落>限られた短いことばで、よくぞここまで、と思うようなすばらしい作品の数々にうなりますね。この段落、たいへんよくできています。
<第4段落>結びもよいですね。この問題について、深い考察と理解があったことを示しています。たいへんよくできました。
          

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