国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   成長   たぬき

 最近よくテレビに出てくるある占い師。あえて名前は言わないがあの人は、みんなから慕われていると勘違いしているように見える。立場が上の人が下の人に何かを教えたりすると立場が上の人というのは自分の方が偉いんだと勘違いしてしまう事が多い。それは、日本社会全体でもいえる事で、日本はアジアの他の国より経済的に発展している。そのため、日本人はアジアの人に「すごい」と思われていると勘違いしている。これは人間個人にも当てはまる。人間として成長するためには、たえず自分の生き方を恥じることが必要だ。
 そのために自己満足に陥らないことが大切である。小さなことですぐに満足してしまうとそこで成長は止まる。僕は高校に入るために全力をつくした(つもり)。しかし、自分の行きたかった高校に入れたので、満足した。いや、しすぎてしまった。なので、部活ばかりやっていて勉強がおろそかになってしまった。できるものなら四月からやり直したいがそれはできないので今頑張っている。(四月に戻っても、この失敗の記憶がなかったら同じことのくり返しになるはず)だから、失敗も経験のうちだと思うことは大切だ。しかし自己満足に浸ってしまうのは人間として当然の事である。自分のやりたい事が実現できたら誰だってホッとし、気を抜き、そして自信を得る。僕の場合はこの自信というものが大き過ぎて、中学の知識で高校も少しはやっていけるだろうという、中学時代の知識に満足しすぎてしまっている。自己満足というものは、人間の成長の妨げになってしまうのだ。
 そして、常に外部との交流をはかれるようにしなければならない。井の中の蛙では人間は全く成長しない。また、受験の話だが塾で模試をやるとき自分と同じ学校を受ける他の教室の人と一緒の教室で受けることになった。このような外部との交流は自分に焦りの気持ちや、もう少し頑張らなくてはという気持ちを生む。周りの全員が自分より良い点を取っていれば頑張らなくちゃという気持ちが生まれる。外部との交流で、他の人と切磋琢磨しながら自分を高めていくことができるのだ。しかし、僕の場合は違った。テストが終わると自己採点をする規則になっている。そして僕は隣の人の点数をチラッと見た。僕のより10点以上低かった。そこで僕の心の中には「受験なんか対したことないな」という感覚が生まれ結局、試験はうまくいかなかった。でも、奇跡的に受かってしまった。
 確かに人間には息抜きも必要だ。そして自分が他人から認められているのなら気持ちも気楽だ。しかし、他人がどうこうよりも自分のことをまず考えなければいけない。人間は他人のためではなく自分のために生きているのである。

   講評   jun

 第一段落の状況説明の部分がむずかしいと言っていましたが、占い師さんからアジアの中の日本の問題へと話題を広げていったところはさすがです。「たえず自分の生き方を恥じる」とは後ろ向きな生き方のような気もしますが、ときには必要なことなのでしょう。そんな生き方をするための一つ目の方法には、身近な体験実例を挙げることができました。これはよくある例ですね。(笑)自分の状態を正直に見つめ、現段階を打破しようとがんばる姿には好感が持てます。二つ目の方法にも同じ受験の例が挙げられていますが、これもまたわかりやすい実例です。しかし、試験がうまくいかなかったのに奇跡的に受かってしまったとはラッキーだったね。(笑)その幸運を今後につなげていくことが大切だと思いますよ。
 結びの反対意見に対する理解を示した部分はOKです。自作名言は、自分の生き方を恥じることが必要という書き出しの意見との接点がわかりにくいので、その点だけ補えば言うことなしです。より良い自分を目指すために大切なのは、他人の甘い目ではなく、自分の厳しい目ということになるかな。

■得意の歴史実例を入れてみてね。また、「方法」というキーワードをお忘れなく。
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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