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　　　「ああすれば、こうなる」（感）　　　周

　「ただいま現在」の意味とは、「予定された未来」を指すのである。それなら未来とはなにか。本来の未来とは、なにが起こるかわからない「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。若者たちは、「現在の」状態を把握すれば、「ああすれば、こうなる」はずだということが分かるはずだと思いこんでいる。そんな現代社会は子どもたちの唯一持つ「真の未来」も惜しみなく奪う。僕は、予定された未来を生きるのではなく、今を大切にして生きるほうがいいと思う。
　第一の理由は、予定されている未来は面白くないと思うからだ。もし未来を見ることができるビデオがあったとしたらどうだろうか。もちろん悪い未来だったらやっても無駄だと思ってなにもしなくなると思うだろう。僕も、宝くじの当選番号が分かったらいいな、と思ったことがあった。しかし、お金持ちになって幸せでいい未来だと分かったら、勉強や仕事もせずに毎日ぶらぶらして待っているだけになると思う。仕事の目的（朝日新聞社　1997年）　30代　収入75％　生きがい16％　　60代収入39％　生きがい45％というデータがあるように、仕事とはお金のためだけにするのではなく生きがいのためでもあるからだ。
　第二の理由は、勉強などの今しなければならないことをこつこつやっていくことが大切だと思う。僕は将来、科学者になりたいと思っているので、そのためにやっておかなくてはならない勉強があると思うからだ。勉強したくないときなど、タイムマシンで10年後にタイムスリップしてしまいたいと思ったことがある。でもそんなことは出来ないから、今の毎日を積み上げていかなくてはならないと思う。
　確かに夢を持って将来に向かっていくことは大切だが、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言があるようにこの一瞬一瞬を精一杯に生きていくことが将来の夢につながるのだと僕は信じている。

　　　講評　　　kira