国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   老舗とオレンジレンジ   怪盗ピエナ

 古典が長い間人々に愛され続けてきたのは、それだけの魅力があるからである。私の家の近くに百二十年余り続く〝歌行燈〟がある。私はそこに、三、四年行っていないが、時々無性に行きたくなるときがある。それは、老舗にいくとなぜか心が落ち着き、新鮮な気分になるからである。もちろん〝歌行燈〟が繁盛するのは、『おいしいうどんを食べたいから』というのが一番の理由であるが、ここにくると『心が休まり、安心感がわくから』という理由で来店している人もいると、私は思う。だから、長い間人々に好まれるのではないだろうか。また、テレビの旅番組で、
「創業百年以上の老舗のお菓子屋です!」
と言っているのをよく耳にする。言葉とはすごいものだ。それを聞くと、なぜか行ってみたいな、なつかしそうだなと行ったこともないのに思ってしまうからだ。
 一方、流行のものも多くの人の気持ちを引きつける。最近、私や友達は、〝オレンジレンジ〟というグループにはまっている。初めは、メンバーを見て〝だれだ?この人たちは?〟と思った。また歌を聴いても〝変な歌だなあ。〟とちょっとひいていた。けれど、いろいろな番組で出演しているのを見て、〝なんか、変ちょっと変だけれどノリのいい曲だなあ〟と少しずつ、〝オレンジレンジ〟のファンになっていった。お母さんは、
「なんか、うるさいねぇ。」
とあまり好んでいないが、誰でも最初は少し変わったものを見るとためらってしまうものだ。また、昔話の『小人のくつや』でも小人が作ったくつは評判となり、その噂を聞きつけた人たちがお店に押し寄せるようになった。
 確かに古典にも流行のものにもそれぞれちがった良さがある。しかし、一番大切なことは、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。』という名言もあるように、古典を選ぶか、現代物を選ぶかではなく、本当に自分の心に響くものをみつけていくことである。

   講評   mako


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