国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   Let’s Go!! 地球救助隊!!!   ノンキィ

現代社会で、人間が自然をひどく痛めつけた結果、自分たちの命に大きな影響が及んでいる。
 私は、環境破壊が着々と進んでいる今、人間は改めて自分たちの住む地球の環境を見直すべきだと思う。そう考える理由は二つある。
 第一に、地球環境に対して自分たちのとった態度が、そっくりそのまま自分自身へ跳ね返ってくるからだ。昨今の世の中で非常に話題になっているように、人間の生み出した技術がこの百年の間に急速に進歩した結果、地球はぼろぼろになっている。効率、便利さにばかり目を向け、どんどん排気ガスを出し、クーラーや暖房を使用する。次々に工場で物を作り、不必要なものは遠慮なく捨てる。そうしたことで、温室効果ガスが増え、気づいてみると、「地球温暖化」や「オゾン層破壊」などという生き物の生命にかかわる深刻な問題にまで発展しているのだ。しかし、こんな話ではスケールが大きすぎてきっと実感が湧かないだろう。そこで、もっと身近な例を挙げてみる。たとえば、無農薬の野菜と、化学肥料を大量に使って育った野菜とでは、どちらが美味しく、健康的だろうか。そう聞かれたら、私なら前者を選ぶ。もちろん、少しくらい農薬を使っていても、美味しい野菜はたくさんあるだろうが。けれども実際に、私の家の近くにある店の無農薬の野菜や果物はとても美味しい。普通のスーパーに売っているものよりも、だ。地球環境もこれと同じである。私たち人間は、短い期間に環境を汚染しすぎた。だから、現在は少しでもこれを改善するために、様々な対策が実行されている。たとえば、ソーラー発電や水力発電などがこれに当たる。高度経済成長のように火力発電ばかりを重視していては、数百年後に地球は滅びてしまう。だから今、自然の恵みを受けて発電しようという試みがなされているのだ。
 第二に、今地球環境を見直さないと、もう手遅れになる可能性があるからだ。別に一年くらい遅れたって……。”と思う人もいるだろう。いや、そのような人のほうが、環境保全に努めている人よりも多いのかもしれない。しかし、その一年の間にも、世界各国でごみの排出量が増大するかもしれない。地球の温度がぐんと上昇するかもしれない。そして、その汚染の進行した状況を元に戻すのにも、何十、何百という月日がかかるかもしれないのである。現に、日本の年間ごみ排出量は、1998年の時点で、5020万トン、東京ドーム135杯分まで達している。(PHP1998より)つまり、地球はもう限界なのである。今、人類がこの危機を無視してしまうと、取り返しのつかないことになってしまうのだ。
 確かに、こんな意見を聞いても、ぴんとこない人もいるだろう。また、そんなに一生懸命環境のことを気にすることはないと考える人もいるかもしれない。しかし、私はそのように考える人が正直、信じられない。効率を重視して物を大量生産、消費したままで本当によいのだろうか。大昔から、人類は地球という一つの星の、生態系の一員として栄えてきた。そして、その発展と向上の影には、大いなる自然の支えがあったのだ。今、ここまで地球の環境が汚染された現在に、環境を少しでも良くしようとするのは、私たちの当然の義務といえよう。
「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない」という名言がある。明日の朝が、すっかり元通りになった自然を持ってきてくれたら、どんなにありがたいだろう。しかし、実際はそんなことはありえないのだ。だから今、こうしている時間からでも、私たちは動かなければならない。何も、大きなことをする必要はない。ただ、現在、自分は地球のためになにができるだろう、と考え、もっとも身近なところから始めればよいのだ。それが、紙を無駄に使わないということであってもかまわない。世界中の人々がこの第一歩を踏み出すことが、地球環境改善への一番の近道なのである。

   講評   nara


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