国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「行列」という習慣   ビーバー

 今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。駅の切符売場やタクシー乗り場や学生食堂などでの行列は以前からあったが、近ごろではデパートのトイレの前や、昼食時の都心の食堂でも行列はあたりまえの光景になった。行列が頻繁にみられる現代の公共的場面では、年齢や社会的地位や性差や人種差などは体系的に無視されるが、そうした先着優先の平等主義がないところでは行列は生まれない。行列をつくって順番を待つという習慣は、たとえば士農工商の身分制社会ではかんがえられないように、元来が西欧の近代社会に特有な行動様式なのである。(要約)僕は、きちんとした行列を作ることはとても重要なことだと思う。
 その第一の理由は、生活が平等にならないからだ。よく電車で、無理やり人が割り込んできて乗換えの電車に乗り遅れることがある。乗り遅れたら、その後12分間も電車が来ない。普通は後に来た人が列の一番後ろに行くのだが、強引に割り込んでくる人は発射間際になってまだ列車に入っていない通勤・通学客の中に突入し、無理やり入る。中には、前の日に酒を飲んだのか、酒くさい人もいる。この様に他人に対して迷惑をかけるのを防ぐためにも、行列の規則はきちんと守った方がいいと思う。(体験)
 第二の理由は、行列という基準がないと、混乱が起こるからだ。あるデータでは、JRやその他の私鉄の中で、通勤時間帯のラッシュ率が最も高いのが小田急電鉄である。一度藤沢で目撃したことがあるが、強引な割り込みをする人も多少いる。でも、あれだけのたくさんの通勤・通学客があまり混乱していないのは、やはり「行列」という基準があるからなのだろう。ここまで生活に密着している「行列」という習慣は、欠くことのできない、とても大切なものだと思う。
 確かに、個人の急ぎの用事のことも考えなければならない。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という言葉に表されるように、「行列」という習慣にも、長所と短所がそれぞれある。だから、行列の良い点と悪い点をしっかりと意識した方がいいと思う。

   講評   unagi

 <第1段落>正しい要約。意見:「行列は重要だ」
 <第2段落>理由①「公平」:朝のラッシュアワーでの迷惑行為を実例に挙げて、公平を維持するため、行列を守るマナーの大切さを説明しています。毎朝の体験を書いているので、実感がこもっていますね。
           
 <第3段落>理由②「混乱防止」:まさに朝の混雑時間帯は阿鼻叫喚地獄絵図。せめてみんなが行列のマナーだけでも守れば、多少の救いになるのですが・・・。データは小田急電鉄を挙げています。国土交通省鉄道局の調べでは、188%だそうです。すごいですね。その他、田園都市線、中央線などもひどい込み具合です。小田急線にからめて、藤沢駅での体験も加えています。上手くまとめていますね。
 <第4段落>反対意見への理解に続き、名言の引用、主題へとスムーズに流れています。「長所と短所がそれぞれある。」を受けて、「基本的にはマナーを守りながら、融通を利かせるべき場面を見極める」などの説明を加えると、もっと分かりやすくなりますよ。

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