低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ないしょのプレゼント デイジー
(題名の工夫)
私はお父さんやお母さんがおどろきそうなことを内緒にしたり、最初は悲しそうな声で言い、あとから元気に言ってびっくりさせることが大好きです。
一年生のときはこんなことがありました。運動会も近くなってきて、リレーの選手を決めることになりました。そしてみんなが走り終わって先生が、
「女子のリレーの選手はデイジーさん。」
と言いました。そのときはとび上がりたいくらいうれしかったです。じゅぎょうが終わって、早くお母さんに報告したくて急いで家に帰りました。でもお母さんをびっくりさせたかったので、最初はがっかりしたように、
「あのね、今日リレーの選手決めでリレーの選手に・・・」
そして元気よく、
「なれたんだ!!」
と笑いながら言いました。
「ホント?よかったね。デイジーちゃんおめでとう!」
とお母さんもいっしょによろこんでくれました。
今年の父の日には、お父さんの目覚まし時計がこわれていたので、お母さんとお姉ちゃんと私で新しい目覚まし時計を買いに行きました。そしてきれいにラッピングをしましたが、なかなかうまくできませんでした。でもお姉ちゃんとがんばってなんとかラッピングが完成しました。私はすぐ秘密をいいたくなってしまうので、内緒にしておくのがとっての大変です。でもお父さんの喜んだかおを見たときは、
(あ〜、やっぱりないしょにしておいてよかったな〜。)
と思いました。
私も前、何かのときに突然、
「がんばったね!」
とお母さんからプレゼントをもらいました。全然予想していなかったので、すっごくうれしかったことを覚えています。
ないしょのプレゼントは、あげるのもワクワクするし、もらうのもいつも以上にうれしいです。
講評 nara
ないしょの中身はいろいろとある。もちろん、悪いないしょ(つまり、ばれたらおこられるようなこと)もあるけれど、今回の作文は、楽しくてすてきなないしょ、ばれたときに笑顔でいっぱいになるないしょだ。こういうないしょだったらいくつあってもいいし、ないしょにするのもされるのも楽しいね。そのことを、しっかりまとめに書けている。
リレーの選手の話も、「もの」ではないけれど、「いいことのほうこく」というプレゼントだと考えられる。お母さんは、デイジーちゃんから思いがけないプレゼントをもらって、びっくりニッコリだったね。
お父さんへのプレゼントは、お父さん以外の女性3人が団結して、プレゼントを渡すそのしゅんかんまで、ないしょを守ったのだね。ばれそうになったとき・秘密を口にしたくなったときのことは、もっとくわしく書いてもよさそうだよ。そうすると、ないしょがないしょでなくなったときのことも、もっと引き立ってくると思うよ。
作文テストは、もちろん合格。今回は、いつもよりも時間をかけて、よりていねいに仕上げたようだね。題名どおり「ないしょのプレゼント」ということにしぼって書いたことで、中心のはっきりとした、いい作文になっているよ。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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