創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の変化   ビーバー

 語源がわからなくなると、もとの語の発音や意味に変化を来すことがある。たとえば「馳走」「遠慮」「結構」「世話」等の漢語は話し言葉で日常語として使われているうちに、原義とかなり違った意味用法になっていった。言葉の正しさを論ずる時にとかく語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会状勢の変化のために合わなくなるものが多い。社会は複雑になり、人の心理も単純ではなくなるから、語源の通りであることが正しいということになると、今の現実の社会には合わないことになる。(要約)僕は、言葉を転々と変えるのは良くないと思った。
 その第一の理由は、社会の中に混乱が起こるからだ。例えば、リニアモーターカー等がそうだ。リニアモーターカーは磁力を利用して走るものだ。でも、言葉が変わっていくなら、それは本来「磁石車」と呼ばれるはずである。でも、百科事典には、「磁石を使って走る電車」と書いてある。もし仮に、リニアモーターカーが「電車」ではなく「磁石車」という風に呼ばれていたとしたら、混乱が起こってしまうだろう。実際に弟が「磁石車」と僕に対して言っても、僕は何のことかさっぱり分からなかった。(体験)
 第二の理由は、日本固有の言葉が失われてしまうと、きっと文化も失われてしまうし、日本を世界に知ってもらおうとしてもその題材がなくなってしまう。また、今「田舎」と呼ばれている場所も、将来はきっと「カントリー」という感じの名詞に変化しているかもしれない。それは、今からしても田舎だ、と実感できる言葉ではない。さらに、あるデータによると、一番知られている外来語は知られている率が70%を超える(その言葉の意味は知らない)。だから、実感のないような言葉に変化させるのは意味がないので、あまりやらない方がいいと思う。
 確かに、ある程度は外国の文化や言葉は受け入れた方がいいと思う。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という言葉に表わされるように、変えない方が分かりやすい言葉は変えない方がいいと思う。

   講評   unagi

 <第1段落>語源と現在使用されている意の相違に注目した要約です。的確です。意見:「言葉を転々と変えるのは良くない」
 <第2段落>理由①「混乱が生じる」:リニアモーターカー(磁石を使って走る電車)を体験実例に、言葉を変えることで起こりうる混乱を説明しています。私もこんがらがってきました。
           
 <第3段落>理由②「文化の消失」:「田舎」ということばを題材に選んだのは、かなり鋭いと思います。「田舎」という言葉だけで日本人の頭に浮かび、心を駆け抜けるものは、外来語では到底表現できないしょう。データでは外来語浸透度の数字を使っていますね。
 <第4段落>反対意見への理解を示した上で、何でも新しいものに変えてしまう風潮を批判しています。上手くまとめています。
 ★「一番知られている外来語・・・70%を超える」→「一番知られている外来語でも・・・70%を超えるに留まる」

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