国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   競走   たぬき

 最近、自由競争と保護主義の対立が目立っている。それぞれ長所も短所もある。自由競争の長所は、外国と連携することによって経済そのものが発展することである。しかし、自由競争によってリストラされた人など、弱者が記憶の中から消え去られてしまうという問題点もある。保護主義の長所は国の中で貧富の差が生まれにくいことである。でもこれは後ろ向きの意見だから経済そのものはあまり発展しない。経済そのものを発展させるためにも競走主義の考え方を尊重するべきである。
 そのための方法として、前向きな気持ちでいるということがある。競走主義というのはどうしても弱者というものを作り上げてしまう。競走主義によって成功する人もいれば失敗する人もいる。でもここで失敗人したひとが落ち込んでコンビ二のアルバイトをするのではなく、会社を立ち上げて社長になってやるというくらいの気持ちを持っていればさらに経済は発展する。前向きな気持ちが必要なのだ。僕は物事を前向きな気持ちで考える事ができない。書道で失敗しても「なんでうまくいかないんだ」という気持ちになる。さらに、一度失敗すると何もやらなくなる性質がある。またさらに「なんで書道なんかやってんだ」とそのものを否定してしまう傾向がある。これでは、自由主義のなかで負け組になってしまう。
 そして、組織自体が外を向いていかなければならない。いい歴史実例が江戸時代に徳川家がだした鎖国令だ。鎖国令は日本の近代化を大幅に遅らせた。明治になって外国に目を向けるようになり日本は鉄道の技術を教わったり、郵便をつくったりと大幅に発展した。外を向いていないと、良い事を教えてもくれないし、自分の悪い所も気づかない。結局成長はないのだ。スポーツにもそれは当てはまる。たとえ、自分の所属しているチームで上手くても、他に行けば中くらいの存在になってしまうこともありえる。外を向いていれば、人の素晴らしい技術を真似する事もできるし刺激を受けてさらにやる気が出るという、いろいろなメリットが出てくる。だから、「井の中の蛙」では駄目なのだ。
 確かに競走主義の中にも保護主義の中にも、長所短所があり簡単にどちらが良いかはいえない。しかし自分を成長させるためには競走主義の考え方が必要なのだ。成長に競走は不可欠なのだ。僕も高校に入り同じポジションに自分と同じぐらいの実力のライバルがいるから精神的にも技術的にも成長した。成長とは保護主義の中にあるものではなく競走の中にある。

   講評   jun

 これは力の入ったいい作品になったね。二つの方法は、どちらもよく考えられています。書道に関する体験実例だけがやや気弱ですが……。(笑)競争して負けたらおしまいという考え方ではなく、さらに逆転を目指してがんばるという姿勢が大事なのだね。鎖国令の歴史実例もぴったりです。「外を向いていれば、人の素晴らしい技術を真似する事もできるし刺激を受けてさらにやる気が出る」とはいい指摘。明るく前向きにまとめた結びもすばらしいです。

▲「競走主義」→「競争主義」 これはキーワードなので注意!

☆字数も1000字を突破しました。作文テストは合格です。忙しい中、よくがんばったね。
                             

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